日産自の発表資料によると、頭部に装着する装置で、ハンドルを切ろうとしたり、アクセルペダルを踏もうとする運転手の脳からの信号を検知。実際に運転手が行動に移すよりも0.2-0.5秒ほど早く車が操作を開始する。また、自動運転時には運転手の違和感を感知、分析し、運転手に合うように運転スタイルなどを自動的に調整することもできる。日産自は、同技術を9日に米ラスベガスで開幕する国際家電見本市(CES)で紹介する。
高い安全性や移動手段としての車の新しい可能性を追求するため、世界各メーカーは自動運転技術の確立を急いでいる。日産自では2016年に、高速道路の同一車線で車間距離を把握して停車や前進を促す自動運転を実現。
20年までには一般道での自動運転技術を投入する予定。一方、 トヨタ自動車も20年の高速道路向け自動運転システムの実用化を目指しているほか、米グーグル親会社のアルファベット傘下の「Waymo(ウェイモ)」や米アップルなども自動運転の研究・開発に取り組むなど競争は激化している。
日産自総合研究所のシニア・イノベーション・リサーチャーで脳波の研究を進めている理学博士のルチアン・ギョルゲ氏は、12月21日のインタビューで、脳波を検知する運転支援技術について、ドライバーは「上手に運転ができていると感じたり、車がより動きやすく反応が早いと感じたりする」と説明していた。この技術は運転ミスがあってから「警告を出したり、ミスを直すシステムとは一線を画す」とし、同社の技術革新の柱にしたい考えだと話した。日刊工業新聞より
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