6・25戦争(朝鮮戦争)では、米軍3万6000人が戦死した。私はこの目でその悲劇を見た世代であり、その後の半世紀を米国で暮らした。その間、米国は東洋の貧しい国から来た留学生、移民1世である私を信じ、自分たちを代表する連邦議員として選んでくれた包容の国だった。そして、国家的には戦後70年、大韓民国と血で結ばれた同盟の約束を忠実に守った信義の国だった。
米国はこれまで一度たりとも韓国との同盟を破ったり、裏切ったりしたことはない。米国に存在しない狂牛病のデマを広め、国全体が反米デモで騒がしくなった際にも米国は韓国国民が冷静を取り戻すのを静かに待った。韓米自由貿易協定(FTA)締結時にも、米国は「生後30カ月以降の牛肉の輸入を禁止する」という項目に同意した。筋肉の病気で正常に歩けない牛に韓国人記者が群がって写真を撮り、狂牛病の牛だと報道したことから、私の選挙区(カリフォルニア州チノヒルズ)にあった牧場は倒産した。牧場の経営者は「反米デモ隊が明らかに虚偽事実を流布しているのに、韓国政府が処罰もしようとしない」と不満を爆発させたが、私は何も言えず、内心申し訳ない思いだった。米政府も自国民の不満を聞いたが、それを理由に韓国政府を力で抑えつけようとはしなかった。
中国はどうか。韓半島の歴代の王朝は中国に朝貢し、世子(せいし)の冊封まで中国皇帝の許しを得なければならなかった。中国の臣下であるかのように視線をうかがい、そんな国家関係が体にしみつき、中国を怖がり、息を殺して暮らした。地図を広げると、中国の領土がサッカー場だとすれば、韓国はサッカー場の隅に置かれたベッドほどの大きさだ。現在中国の人口は韓国の30倍であり、中国人の上位3%は超富裕層だというが、それは韓国の人口に匹敵する。中国は自分たちの必要に応じ、巨大な姿を現し、韓国に筋肉を振るい、脅すことをためらわない。終末高高度防衛ミサイル(THAAD)を配備するなという要求を聞かないからという理由で、中国が取った不当な報復措置を見てほしい。もし米国が同じことをしたならば、すぐに光化門広場が反米デモ隊で埋まったはずだ。米国は太平洋の向こう側にあり、中国はすぐ横にあるからだろうか。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領の中国公式訪問中、韓国の記者団が無残と言えるほど暴行を受けた様子を見て、私は憤りと心の痛みを感じた。外国人記者を暴行するというのは、国際儀礼からみて想像できないことだ。もし彼らが米CNNの記者だったならば、あれほど激しく殴打したか疑わしい。この醜態をこのままなかったことにしてはならない。国際社会に訴え、国連や国際ジャーナリスト連盟(IFJ)などを通じ、公式に抗議することが望ましい。朝鮮日報より
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年1月7日日曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
日産ケリー前代表取締役の保釈決定 保釈金7000万円 東京地裁
金融商品取引法違反の罪で起訴された日産自動車のグレッグ・ケリー前代表取締役について、東京地方裁判所は保釈を認める決定をしました。検察はこれを不服として準抗告するとみられますが、裁判所が退ければ、ケリー前代表取締役は早ければ25日にもおよそ1か月ぶりに保釈される見通しです。一方、...
-
インターネット 上には「掛けてはいけない電話番号」と銘打たれた、詳細不明の電話番号のリストが多数存在しています。それら電話番号と共に書かれている文面を見るに「掛けると死ぬ」「呪われる」「ドッペルゲンガー」「 宇宙人 」「貞子の電話番号」「花子さんの電話番号」などなど、いかにも恐ろ...
-
ホラー 映画『ファイナル・デッドコースター』で描かれるような遊園地での悲惨な死亡事故は、残念ながら現実でも起きてしまうことがある。今年8月には岡山県の遊園地で、走行中のジェットコースターの安全バーが外れ、乗客1人が負傷する事故が発生した。また、同日には大分県の遊園地でも、レールを...
-
人を殺した人と会う。 死刑囚 の実像に迫るシリーズ【3】 「“あの時”に 時間 を戻せたらいいのに、ということはいつも思います。ただ、もしも“あの時”に戻れるとしても、今の自分で戻りたいです。自分まで当時の自分に戻ったら、また同じことを繰り返してしまいそうだからです」 昨...
0 件のコメント:
コメントを投稿