2017年12月21日木曜日

国産化率が低い中国の大型旅客機は

2015年11月にラインオフした大型旅客機「C919」は、中国にとって「初」となる国産大型旅客機だとされている。中国国内では高速鉄道と並んで、中国製造業の技術力の向上を示す存在だと言われている「C919」だが、実際には別の見方も存在する。

それは「C919」が本当に中国にとっての「国産」と呼べるかどうかというものであり、一部では「C919は国外から調達した部品をただ中国で組み立てただけ」という主張も存在するようだ。中国メディアの今日頭条は18日、「組み立てただけ」という「C919」に対する雑音を検証する記事を掲載した。

記事は、中国国内ではC919に対し、「国外のメーカーから購入した部品を組み立て、C919という名前を付けただけ」だという主張があることを紹介。確かにエンジンのほかアビオニクス(航空機用電子機器)、飛行管制システム、降着装置など、C919には中国国外メーカーの製品が多数搭載されている。

C919は中国が「組み立てただけ」だという主張に対し、記事は「航空産業はグローバル化が進んだ産業であり、主要なサプライヤーだけでも世界27カ国に1500社以上も存在する」と指摘。世界の大型旅客機市場をエアバスと二分するボーイングですら、60%の部品は外部から調達しており、そのなかには日本企業からの調達も多いと指摘した。

続けて、旅客機は非常に複雑な工業製品であり、世界的な協業なしでは完成しないのが現状だとする一方、C919が「中国国産」と呼べるかどうかは、「知的財産権の帰属先」や「研究開発の主体」から判断すべきだと主張。C919の知的財産権は中国商用飛機に帰属するとし、研究開発の主体も中国商用飛機だったとし、「C919の国産化率は50%未満であるのは事実」だが、紛れもなく中国国産の旅客機であり、今後はその国産化率も向上して行くはずと主張した。サーチナより

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