■ロシア・ウラル地区の夜空に謎の“渦巻き”
現地9月26日夜、ロシア・ウラル地区の住民の多くが天を仰ぎ見た。今まで見たこともない光と煙が夜空に浮かび上がっていたのだ。
空の異変に気づいた人々は驚きながらも手にしたスマホで画像や映像を撮り、その後はSNS上にこの時の模様が数多く投稿されることになった。「Disclose.tv」の記事より
いくつかの映像を見ると、最初にまばゆいフラッシュが夜空に現れ、その後、飛行機雲のようなような軌跡が伸びている。そしてしばらくすると、まるでナルト巻きのような渦巻き状の浮遊物が形成されるのだ。まるで周囲の物を引き寄せて飲み込むブラックホールのようでもあり、異次元に通じる神秘的なポータルのようでもある。
ある目撃者が話すところによれば、明るくて小さな飛行物体で、空に浮かぶ小さな船のようであったという。火災を起こし炎と煙を巻き上げて漂流する小型船舶に見えたということだ。
オルタナティブ系オンラインジャーナル「Disclose.tv」へもいくつもの画像や映像が送られてきたということだが、さまざまな場所から撮影されたものが寄せられていて、いずれも同じ手順で繰り広げられたと報告されているという。情報提供者たちによればこの“渦巻き”は不気味でこの世のものとは思えないものだったということだ。
プロテスタントにおけるキリスト教終末論では、終末の世にキリストが“空中携挙(Rapture)”するといわれている。今現在が聖書的な終末であるととらえている人はキリスト教内外で少なくなく、その意味で人々は事あるごとに空を見上げていて、いつになく“空中”に敏感になっていると言えるだろう。はたして今回の夜空の光の正体やいかに。
しかし事態はあっけない顛末を迎えることになった。ロシア当局はこのウラル地方の騒動の直後、ロシア戦略ロケット軍が大陸間弾道弾の試験発射に成功したことをアナウンスしたのだ。
ロシア南部のアストラハン州北西部にあるロケット打ち上げ基地であるカプースチン・ヤールから、大陸間弾道弾である「RS-12Mトーポリ」の試射テストに成功したことを当局が発表した。プログラム通りに着弾したのはカザフスタンのミサイル試験施設であるシャリー・シャガンということで、ウラル地方の空に現れたことと弾道はおおむね一致する。「Sputnik」の記事より
世の終末を暗示する空中携挙や地球侵略をもくろむエイリアンの宇宙船ではないことがわかり、ホッと一安心ではあるが。しかし今日の緊張を増す国際情勢のもとであるだけに、なぜ今、大陸間弾道弾の発射テストをする必要があるのかと思い巡らせれば、また別の大きな懸念に包まれることになる。
ご存じの通り、北朝鮮のミサイル発射実験が続いていて、我々をはじめ隣国は大いなる危機に晒されているが、その動きに呼応するようになぜロシアもICBMの発射実験を行わなければならないのか。実はその前の週の9月20日にも、カプースチン・ヤールから車両搭載型のICBMである「RS-24 Yars」の発射テストが行われている。北朝鮮だけでなくロシアでもミサイルの発射実験が続いていたのである。
なぜこのタイミングでミサイル発射テストが相次いでいるのか? そして発射したミサイルが新開発のものである可能性も拭い去れない。9月28日にはウクライナの武器弾薬庫が大爆発を起こすという不穏な事故も発生している。ウラルの夜空の“渦巻き”が、エイリアンのUFOであったほうが良かったということにならないことを祈りたい。 トカナより「Disclose.tv」の記事より
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