2017年10月2日月曜日

きょうからノーベル賞 日本人、初の4年連続なるか 

今年のノーベル賞が2日から発表される。日本人が受賞すれば初の4年連続となる快挙だ。医学・生理学賞を中心に期待が高まっている。

【医学・生理学賞】2日

日本人で最も有力なのは京都大特別教授の本庶佑(ほんじょ・たすく)氏(75)だ。免疫を抑えるタンパク質「PD-1」を発見し、がん免疫治療薬「オプジーボ」の開発につなげた。

免疫分野では、免疫を抑制する「制御性T細胞」を発見した大阪大特任教授の坂口志文氏(66)も評価が高い。高脂血症治療薬「スタチン」を開発した東京農工大特別栄誉教授の遠藤章氏(83)、細胞内で異常な形のタンパク質を排除する仕組みを解明した京都大教授の森和俊氏(59)の名前も挙がる。

【物理学賞】2日

本命は重力波を検出した米国の観測施設「LIGO(ライゴ)」の研究チームだ。アインシュタインが100年前に相対性理論で存在を予言した重力波を初めて検出したと昨年2月に発表し、世界的なニュースとなった。

昨年に続いて物性物理から選ばれる場合は、日本人が受賞する可能性もある。世界最強の磁力を発揮する「ネオジム磁石」を開発した大同特殊鋼顧問の佐川真人氏(74)、鉄系超電導物質を発見した東京工業大教授の細野秀雄氏(64)らが期待される。

【化学賞】4日

生化学の分野から選ばれそうだ。日本人では植物が光合成で水を分解する際に働くタンパク質と触媒の構造を解明した大阪市立大教授の神谷(かみや)信夫氏(64)が注目される。将来の人工光合成に道を開く成果だ。

日本のお家芸とされる有機化学分野から選ばれる場合は、有機物を効率的に合成できる「分子性触媒」を開発した中部大教授の山本尚氏(74)が有望だ。東京大名誉教授の向山(むかいやま)光昭氏(90)、東大名誉教授の柴崎正勝氏(70)、大阪大名誉教授の村井真二氏(79)も期待されている。

【経済学賞】9日

日本人で最有力視されるのが、米プリンストン大教授の清滝信宏氏(62)だ。経済への小さなショックが世界的な「生産性低下」の広がりにどうつながるかのモデルを描いたことなどで知られる。

【文学賞】5日か12日?

毎年名前が挙がるのが世界的な人気作家、村上春樹氏(68)。英ブックメーカー(賭け屋)、ラドブロークスの受賞者予想で村上氏は2番人気。1位はケニア出身の作家、グギ・ワ・ジオンゴ氏だ。

【平和賞】6日

ノルウェーからの報道によると、オスロ国際平和研究所は1日までに、2015年のイラン核交渉を合意に導いたイランのザリフ外相と欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表を最有力候補に挙げた。  産経ニュースより

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