2017年10月3日火曜日

アメリカの大統領と国務長官の北朝鮮をめぐる対立

アメリカの北朝鮮に対する立場は、アメリカのトランプ大統領とティラーソン国務長官の溝を明らかにしました。                  

ティラーソン国務長官は、中国・北京で北朝鮮政府と直接連絡を取るチャンネルを持っているとしました。その数時間後、トランプ大統領は、北朝鮮との協議は時間の無駄だとしました。トランプ大統領はツイッターで、ティラーソン国務長官に向けて、「ティラーソン国務長官に対して、チビのロケットマンと交渉しようというのは時間の浪費だと語った」と記しました。

トランプ大統領は、この数週間、外交の慣習に反した行動の中で、北朝鮮のキムジョンウン労働党委員長を「ロケットマン」と呼びました。

この発言は、ティラーソン国務長官が初めて、現政権において北朝鮮と直接連絡を取るチャンネルがあると語っている中で発せられました。

ティラーソン国務長官は、記者団の前で、朝鮮半島の問題解決に向けた北朝鮮の立場を知るために、このチャンネルを使用していると語りました。
トランプ大統領とティラーソン国務長官
一方で、現在、朝鮮半島における危機的状況は深刻化しており、アメリカ政府からの複数の声が聞かれ、また政権内部で対立が見られます。もっとも、トランプ大統領とティラーソン国務長官などの、閣僚との対立はありきたりの事柄です。こうした中で、この対立はこれまで、トランプ大統領がツイッターで暴露しているような形で、ほかの国の首脳など、世界の人々の目には触れていませんでした。

トランプ大統領の公式見解やツイートを総合すると、トランプ大統領は東アジアにおいて破壊的な核戦争を積極的に起こさせようとし、このため、あらゆる妥協を行う手段をつぶしていることが伺えます。

アメリカの外交機関や軍は、少なくとも表面的には、朝鮮半島危機の平和的な解決法を追求しています。こうした機関や関係者は、政治、安全保障に関して経験の乏しいトランプ大統領よりも、北朝鮮との核戦争におけるアメリカの損害と、その日本、韓国、中国、ロシアに及ぶ被害の度合いをよく知っています。

このため、彼らは、北朝鮮と対話しようとする姿勢を示していますが、トランプ大統領は、国内の有権者と、同盟国に対して、自分が意志の強い政治家だというイメージを示すため、常に北朝鮮と戦争する意志を提示し、北朝鮮との対話を無意味だと騒ぎ立てているのです。

トランプ大統領が常に北朝鮮を脅迫している中で、北朝鮮は核能力とミサイル能力を強化しており、このため、トランプ大統領の怒りが強くなっていると考えられます。  
Pars Todayより

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