2012年2月7日火曜日

アメリカが金融制裁を強化

イスラエルが単独でイランの地下核施設を攻撃するのではないかという臆測が流れる中、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は6日、イランの中央銀行などに対する制裁を強化したことを明らかにした。

 同大統領が5日に大統領令に署名した制裁は、イラン政府とイラン中央銀行(Central Bank of Iran、CBI)をはじめとするイランの全金融機関が、米国の管轄下に持つ全ての資産を凍結する内容。これまでの制裁は、米金融機関にイランとの取引を拒否するよう求めていただけだった。

 議会に宛てた書簡でオバマ大統領は、米国と欧州のイラン制裁は前例のない苦しみをイランに与えているものの、核開発を止めさせるには不十分ではないかとの不安がイスラエル国内に広がっていると指摘し、イラン中央銀行などの金融機関が制裁で禁じられている取引を隠すため欺瞞的な行為を行っていることや、イランの不十分な資金洗浄防止態勢が国際金融システムに依然として容認できないリスクを与えていることを制裁強化の理由として挙げた。

 今回の制裁強化は、長期にわたって緊張関係が続く米イラン関係に向けて米国が出した象徴的なサインであり、具体的な金額は明らかになっていないものの、実際に凍結対象となる資産総額はあまり大きくないとみられている。

 米NBCテレビとのインタビューでオバマ大統領は、中東地域の新たな戦争の引き金となりかねないイスラエルによるイラン攻撃という決断が下されるとは思わないと述べ、臆測の沈静化を図った。
AFPより


米国が本格的に金融制裁を強化してきた。石油の代金がドルでの決算が出来なくなることになる、兵糧攻めである。アメリカが衰退してきているといえども、まだ、ドルは世界の基軸通貨である。イランがどこまで辛抱するか、辛抱できずに核兵器の開発を廃棄するか、それとも、中国やインドなどの取引で、しのげるのか。原油を輸出し、中国やインドからガソリンを受け取るという物々交換の取引が起こるかもしれない。
イスラエルの動きも微妙である、何時、イランに対する攻撃をするのか、オバマ大統領は攻撃を否定しているがイスラエルは何が何でもイランの核兵器の開発には猛反対のはず、核弾頭が3、4個でも完成すれば、いつでもイスラエルへロケットで攻撃できる。

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