2012年2月17日金曜日

ユーロ圏の経済マイナスへ

欧州連合EU統計局が15日発表した11年(10月~12月)ユーロ圏のGDPは前年比0.3%減と2年6ヶ月ぶりにマイナスになりました。財政危機に陥っている国が経済のマイナス要因となってる状況です。

ユーロ圏の30%をGDPを占めるドイツも0,2%のマイナス(7月~9月は+0.6)から大幅なマイナスに陥りました。ドイツは南欧への輸出が40割を占め、南欧の国々の緊縮財政の影響で南欧への輸出が伸び悩みマイナスになりました。
緊縮財政を実施している国でも、イタリア0,7%減、ポルトガル1,3%減、スペイン0,3減と軒並み後退しています。ギリシャも7%減と最大の落ち込みをしています。
ドイツは今後は経済が持ち直し2期連続のマイナスは避けられるという。

ヨーロッパは自動車の新車販売台数も大幅な落ち込みをしています。最大の落ち込みはフランスで20,7%、イタリアが16,9%の落ち込みを記録しています。

緊縮財政の影響でヨーロッパの経済ががたがたの状況です。一人勝ちのドイツでもマイナスを記録し、いかに緊縮財政がヨーロッパ経済に暗い影を落とし始めている状態です。

ドイツも経済的に回復する予想であるが、ドイツだけ一人勝ちをすることは、他の国から見れば批判の目で見られ、緊縮財政への国に対する融資額を増やせという声が強くなることが考えられる。

ドイツはユーロ安で輸出潤い、経済が活性化しているが、ユーロ高になるとドイツの輸出も今の状態ではたちいかなくなり、東欧へ工場を移転しなければならなくなることが生じるかもしれない。今の日本が円高で海外に逃げ出しているように、ドイツも同じようなことに陥ることになり、産業の空洞化がドイツでも起こりうるかもしれない。

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