2018年4月2日、韓国・中央日報は「韓国で最近“日流”ブームが巻き起こっている」とし、その特徴について「大衆性・多様性がある」と分析した。日本文化を楽しむ人が増え、その対象も以前より多様化し、大衆的になってきているという。
記事によると、ソウル延南洞の繁華街では日本食を提供する店が急増している。ある通りは約20の建物のうち半分以上が日本関連の店だという。日本から靴や衣料を直輸入して販売するショップ「ギョサンパール」の代表は「40〜50代の客が多い」とし、「最近は日本と外交的に問題があるが、生活用品や雑貨の購入においては日本製に嫌悪感を示す人はいない」と述べているそうだ。
さらに記事は「かつての『日本食は高い』というイメージもなくなってきている」とし、「若者が多く集まるソウル都心には日本伝統の寿司だけでなく、居酒屋、日本の家庭料理屋、うどんやカレーの専門店など多様な日本料理店が競うように並んでいる」と説明。ソウル江南駅周辺の20代が多く集まる場所では1人前1000円ほどのカジュアルな日本料理店が人気を集めており、日本の家庭料理を提供する店「トッキジョン(うさぎ亭)」は午後5時になると長い行列ができるとのこと。江南駅周辺で不動産仲介事務所を営むAさんは「江南駅周辺の飲食店は高い賃料を払えずわずか数カ月で廃業するケースも多いが、日本料理店だけは繁盛している」と話したという。
また記事は「ロッテカードの取引データや関税庁の貿易統計データを見ても“日本消費ブーム”が確認できる」と伝えている。ロッテカードの日本式に分類される店はここ5年で40%増加。日本のビールと日本酒の輸入量も2008年から昨年はそれぞれ約10倍、2.6倍に増加したとのこと。ネット上にも日本関連のブログや掲示板があふれ、そのテーマも留学、旅行、文化紹介、日本製品の購入代行、音楽、ファンション、プロ野球、登山、食器など多種多様に渡っているそうで、韓国最大のポータルサイト「ネイバー」のブログチーム長は「ここ5年間、日本関連のコンテンツは毎年30万件以上ずつ増えている」と話したという。
日韓の政治・外交関係が冷え込んでいるにもかかわらず韓国社会に「日流ブーム」が巻き起こっている理由について、記事は「円安の影響で日本に接する機会が増えた」と分析。また「日本社会に韓流が本格的に進出したことで、日本文化に対する好奇心も強まった」とも伝えている。文化評論家のハ・チェグンさんは「日本文化には底力があり、いまだに韓国が追いかけ続けている状態であるため、日本文化の消費は今後も増える可能性が高い」とし、「最近の若者たちは個性やささいな日常を重視し始め、感性への関心が高まっているため、そういうものを満たしてくれる日本のコンテンツが新たに注目されている」と説明したという。
これについて、韓国のネットユーザーからは「隠しているけど、韓国人は世界で一番日本を愛している」「日本に関心を持つ人は本当に多い」「日本の文化は静かでシンプルでナチュラル。食べ物は衛生的。映画も最高だ」「文化、経済、市民の成熟度など全ての面で日本の方が優れている」「日本の永住権を取得することが今の夢」「過去は気にしない。日本製品が好き!」などの声が上がり、「日流ブーム」が起きていることをうかがわせる。
一方で「韓国が歴史問題でいまだに日本から心からの謝罪を受けられていない理由が分かる現実」「どんどん韓国らしさが失われていく」「口は反日なのに行動は親日。いっそ独島(日本名:竹島)もあげちゃえば?」「日本のものを売るのはいいけど、看板まで日本語にするのはやめてほしい」などと懸念する声も数多く上がっている。
レコードチャイナより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年4月3日火曜日
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