2018年1月2日火曜日

琵琶湖の底に完全な形の土器 立命館大が発見

日本最大の琵琶湖には、地滑りや地盤沈下が原因で水没した可能性がある水中遺跡が数多く眠る。
のうちのひとつ、琵琶湖に突き出した「葛籠尾崎(つづらおざき)」沖の湖底で、飛鳥時代から奈良時代に作られたとみられる土器が発見された。

立命館大の矢野健一教授と熊谷道夫教授らのグループは、2017年12月14日、滋賀県長浜市の葛籠尾崎の沖から400メートルほど離れた水域で、水中ロボットを使った遺跡探査を実施。

水深71.5メートル地点で7~8世紀に作られた土師(はじ)器のかめと推定される完全な形の土器を見つけ、カメラで撮影した。

この遺跡は、深さ70メートル付近の水流が激しい湖底にあるため、ダイバーの潜水調査は難しく、グループは独自に水中ロボットを開発し、調査を続けてきた。

琵琶湖や周辺に点在する内湖の底には、かつて陸上にあったものの、水位の上昇や地盤沈下などの理由で水没したとみられる湖底遺跡が約80カ所存在する。

立命館大のグループは、2010年以降16回にわたる調査で、葛籠尾崎の沖合から1.5キロほど南に浮かぶ竹生(ちくぶ)島にかけての水域で、6世紀から12世紀ごろの須恵(すえ)器や土師器の坏(つき)とみられるものを発見している。

このうち、平安時代の土器については、古来より神の棲む島として崇拝されてきた竹生島の信仰と関連性が高いと指摘する意見もある。

ただし、今回発見された土器は、従来のものとは形態が異なっており、その使用目的や湖底にある理由については、これからの調査が待たれるばかりだ。ハザードラボより

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