ロシアがシリアでの軍事行動を拡大する中、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は8日、ブリュッセルで開いた国防相会議で、深刻な懸念を表明しました。必要な場合、航空、海上、特殊作戦部隊を含むNATO即応部隊をトルコを含む南部に展開すると語りました。
ロシア軍の戦闘機がこの間、2度にわたりトルコ領空を侵犯しています。ストルテンベルグ氏はシリアでのロシアの兵力拡大が、トルコの領空侵犯に関係していると断言、トルコを防衛する用意があると語りました。
ロシアは9月30日、過激派組織ISを掃討するとしてシリアの空爆に踏み切りました。10月7日にはカスピ海に展開中のミサイル艦から発射した巡航ミサイルが、イラン、イラクを飛び越え1500㌔離れたシリア国内のISの拠点を攻撃しました。空爆には殺傷能力の高く、国際的に禁止の動きがあるクラスター爆弾を使用した可能性がある事も報道されています。
ロシアはIS以外にも、アサド政権に対抗する反政府勢力も標的にし、欧米が支援する自由シリア軍の拠点も空爆。欧米は批判を強めています。
ロシア下院国防委員長は、義勇兵として、ロシア軍を派遣する可能性に言及。NATOもロシアがシリア領内で空爆以外に、地上部隊や地中海東部に展開する艦船を増強していると指摘しています。
アサド政権は、空からのロシア軍の支援を得てから、8日から大規模な軍事作戦を開始。加えて、ロイター通信の報道などによると、同政権支持を鮮明にしているイランやレバノンの武装組織ヒズボラ、イラクのシーア派民兵までが地上部隊を派遣しています。
シリア内戦は、アサド政権による反政府勢力の弾圧に端を発し、米国などが反政府勢力を軍事支援する中で泥沼化。その元でISが組織と支配地域を拡大しています。昨年9月から米国はISへの空爆をイラクからシリアに拡大、英仏も今年9月から初空爆を実施しています。
この中で、ロシアが本格的な軍事介入に踏み切り、NATOも巻き込んで混乱に拍車を掛けています。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2015年10月11日日曜日
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