2018年8月22日水曜日

甲子園に旋風巻き起こした農業高校の生徒たち

21日、兵庫県西宮市にある甲子園球場。第100回全国高等学校野球選手権大会の決勝戦で、大阪府の野球名門校・大阪桐蔭高校が秋田県の金足農業高校を13-2で下し、通算5度目の優勝を飾った。

しかし、観客4万8000人とテレビ中継陣、選手たちの視線は、涙をこぼす金足農の背番号1番の選手に注がれていた。3年生投手の吉田輝星(17)。予選5試合と本選の初戦から準決勝戦までの全10試合で1395球を投げて完投勝利を収め、チームを決勝戦まで導いた第一功労者だ。

決勝戦にも先発登板し、同大会初の「先発6試合で全勝」という大記録を立てるかと思われた。ところがこの日は肩の疲れを隠せず、5回までで12失点して崩れた。

だが、日本人たちは「ゴリアテ」(大阪桐蔭)に挑んだ「ダビデ」(金足農)の奮闘に熱狂した。大阪桐蔭は日本の青少年野球代表チームと言っても過言でないほどプロ野球志望者も多い精鋭チームだ。

大阪だけでなく、日本全国から優秀な選手が集まってくる。一方の金足農は地方の農業学校。選手全員が秋田県出身で普段は稲作や豚の飼育法などを学んでいる。大都市に人口が流出し、生徒数が減っているため部員集めも容易でない。金足農の監督が決勝までの毎試合で吉田を先発させ、主力メンバー9人を一度も変えなかったのは、選手層が非常に薄いためだ。

満塁の場面でもスクイズなしでは得点できないほど貧弱な攻撃力だったが、根性一つで決勝まで勝ち上がってきた。秋田県の高校が決勝戦に進出したのは、第1回大会(1915年)以来、103年ぶりでもある。朝鮮日報より

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