2018年8月25日土曜日

マレーシアが中国主導の鉄道プロジェクト中止を宣言、影響は

2018年8月22日、シンガポール華字紙・聯合早報は、マレーシアのマハティール首相がこのほど、中国主導で建設が進んでいた大型鉄道整備事業を中止すると明言したことについて、「鉄道建設などに従事していた多くの作業員がリストラに直面する」と伝えた。

マハティール氏が中止を表明したのは、クアラルンプール郊外のクラン港からマレー半島を横断し、同国北部のタイ国境までを結ぶ「東海岸鉄道」と、南部マラッカで進められていた天然ガスのパイプライン建設計画。聯合早報は「建設事業そのものだけでなく、作業員用の住居建設、人材募集などにかかった費用も、計画中止ですべて損害になる」と報じている。

一方、マレーシア政府が7月、東海岸鉄道の中止を決めたことで、事業主体となっている中国交通建設はすでに作業員のリストラを始めている。建設予定地であるクアラルンプール郊外・ベントンの作業員宿舎は、先月すでにすべての作業員が引き払った。作業員の2割近くは中国から派遣されてきたという。レコードチャイナより

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