2018年8月27日月曜日

中国39市で水質が最低基準を満たさず、目標達成は困難な情勢

中国政府生態環境部は23日、2018年上半期(1~6月)分として、最低基準を満たさない水質の地表水が確認された市(地級市級行政区)の一覧を発表した。第1四半期(1~3月)終了時には73市だったが、上半期終了時には39市に減った。生態環境部は39市について「年度目標を達成するは困難」との見方を示した。「地級市」とは省の一つ下に置かれる行政区分。数としては少ないが、省の一つ下に置かれる「地区」などと呼ばれる行政区も「地級市級行政区」として扱われる。

中国では地表水の利用について、1類から5類までの分類を設けて用途を指定している。水質が最も高い1類は「(水道)水源として主に使う水。国家自然保護区の水」で、5類は「農業用水として主に使う水。一般的な景観に求められる水」だ。5類以下の水質の場合には「劣5類」と呼ばれ「使い道のない水」とされる。

それとは別に、生活飲用水の基準などを定めており、基準を満たさなかった水は超標(チャオビャオ=基準オーバー)と呼ばれている。生態環境部は劣5類または超標とされた地表水が確認された市を発表した。

39市のうち、水質が特に悪かった市としては、鞍山(遼寧省)、四平(吉林省)、盤錦(遼寧省)、保定(河北省)、長春(吉林省)、瀋陽(遼寧省)、大同(山西省)、ハルビン(黒龍江省)、昆明(雲南省)、チチハル(黒龍江省)の10市を挙げた。うち7市は東北3省の市だった。また、チチハル市は第1四半期終了時には最低基準を満たさなかった市に含まれていなかったが、上半期終了時点では改めて含められた。チチハル市を含め8市が、上半期終了時点では改めて最低基準を満たさなかった市に加えられた。各地における水質改善の成果には「行きつ戻りつ」する面があるようだ。

省別で、最低基準を満たさない市が最も多かったのは遼寧省で、省内14市のうち8市で最低基準を満たさない地表水が確認された。レコードチャイナより

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