いまや世界第2位の経済大国となった中国。国内総生産(GDP)では日本の2倍となったが、製造業において日本はいまでも「大国」であり、中国はまだ日本を超えていないという。中国メディアの新浪は27日、日中の製造業を比較する記事を掲載した。日本はある分野においては米国と越えるほどで、日本から学ぶべきだと伝えている。
記事は、中国が世界でトップに立つためには製造業でトップになる必要があるが、中国は成長率が緩やかになり焦っていると紹介。労働コストが高くなっており、これまでとは一線を画した製造業へと成長しならなければならないとして、日本が中国を上回っている分野を5つ紹介している。
まずは「製造業付加価値」だ。中国製造業のエネルギー消費は他国の何倍も高いのに、1人当たりの付加価値は非常に低く、しかも、人件費も上昇しているため、安さを売りにした中国製造業の強みはなくなったと悲観している。
次いで、「日本企業のイメージが良いこと」を挙げた。評判を落とすニュースが相次いでいるものの、日本企業のイメージは低下しておらず、昨年クラリベイト・アナリティクスが発表した、世界で最も革新的な企業・機関100選で、日本は39社が選ばれている。2016年の34社からさらに増え、受賞社数で世界最多となった。3つ目は「工作機械分野が強いこと」で、ブランド数が多く最高の技術を有しており、しかも、利益も大きいと評価した。
4つ目は自動車分野などの「非日用品」の分野を取り上げた。中国人は自動車購入に際し、日本車かドイツ車かで迷う人がいるが、実際のところ、ドイツ車にも多くの日本製品が使われている。最後は、日本製造業最大の利点として、非常に高い「技術力」があるとした。匠の技ともいえるだろうが、日本の技術力は、中国の高速鉄道でも日本の「絶対に緩まないねじ」が使用されていることからも分かるとしている。中国では適当にねじを50個選ぶと、目視だけで大きさがまちまちなのがわかるほどだが、日本のねじは1万個に1つも不合格のねじを見つけられないとその質の高さに舌を巻いた。
最後に記事は、不動産や金融などで日本を超えても意味がなく、まずは「社会全体が金儲け第一主義をやめる」ことから始めなければいけないと指摘。日本は、いま少子化と後継者不足に悩んでいるため、中国が日本を追い越すことは可能だと結んだ。製造大国と称賛されている日本だが、中国に追い越されないよう気を引き締めることが必要だろう。
サーチナより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年8月2日木曜日
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