2018年5月1日火曜日

日本総領事館前の労働者像設置めぐり市民団体-警察が衝突

市民団体がメーデーの1日、午前9時から釜山(プサン)日本総領事館前に強制労役労働者像の設置を進めたが、警察に阻止された。約20人の市民団体会員が労働者像を15メートルほど移動させると、これを見守っていた警察は午前11時45分、強制解散に動き出した。市民団体の会員は警察の統制ラインの外に押し出され、警察が労働者像を取り囲んだ。

積弊清算・社会大改革釜山運動本部強制徴用労働者像建立特別委員会は1日午前9時、記者会見を開き、労働者像設置強行の意思を改めて明らかにした。午前9時30分、約10人の会員は労働者像を10メートルほど日本総領事館側に移動させた。15分後に警察は兵力およそ100人を投入し、市民団体の移動を阻止した。

周囲にいた約100人の会員は警察に向かって「退け」と叫び、労働者像を囲んだ会員10人は移動を続けた。警察と対峙した状況でも労働者像がさらに5メートルほど動くと、警察側の対応が強まった。

東部警察署は拡声器で「集会の申告がない不法集会であり、直ちに解散しなさい」という放送を続けた。警察は午前10時45分、市民団体の会員を強制的に退かせ、10分余りで会員は警察の統制ラインの外に押し出された。警察兵力4個中隊およそ350人が労働者像を囲んだ状況だ。

市民団体は反発した。全国公務員労働組合釜山地域本部のパク・ジュンベ本部長は「集会ではない。歩道から物を移す正当な行為を警察が不法に阻止して衝突した」とし「日本の謝罪を受けようとする国民の念願を警察が不法に阻止してはいけない」と主張した。

これに対し警察関係者は「日本総領事館の前に路上積置物を設置しようとする市民団体の意図は明確であり、不法行為を目の前にしている」とし「このような場合、直ちに強制処分を執行できる」と述べた。

この日午後2時から全国民主労働組合総連盟(民主労総)釜山本部組合5000人と労働者像設置を支持する市民1000人など計6000人が労働者大会を開く予定であり、大規模な衝突が予想される。市民団体は午後3時50分に労働者像設置をまた強行する方針という。警察は40個中隊3500人の兵力を投入する予定だ。

市民団体と警察の物理的な衝突は予想されていた。市民団体は1年前から労働者像を日本総領事館前に設置するという立場を明らかにしてきた。これに対し外交部は4月16日、19日の2回、「外交公館保護に関する国際礼譲と慣行の側面で適切でなく、外交的問題を招きかねない」とし「関連法令に基づき政府レベルで必要な措置を検討する」と反対の立場を明確にした。しかし外交部は市民団体に直接会って対話をしたり説得するなど積極的な行動をしなかった。

そして釜山市と東区庁に責任を転嫁した。銅像設置に必要な道路占有物設置許可権を持つ東区庁は困惑している。昨年、日本総領事館前に設置された少女像を強制撤去して世論の非難を浴びたからだ。朴三碩(パク・サムソク)東区庁長は「法が国民感情に勝つことはできない」とし「市民団体が日本総領事館前に労働者像を設置しても物理的に撤去はしない」と明らかにした。

釜山市も難しい立場だ。釜山市の関係者は「日本との外交的な問題を懸念しながらも外交部が積極的に動かない」とし「国も市民団体を説得できないのに市が立ち上がって何ができるのか」と吐露した。

これに先立ち市民団体の会員およそ200人は先月30日午後10時30分ごろ、リフト車を利用して労働者像を奇襲設置しようとしたが、共に民主党釜山市党の前で警察に阻止された。民主党釜山市党は日本領事館と100メートル以内の距離にある。市民団体と警察はもみ合いになり、労働者像設置の強行と源泉封鎖の立場を譲らず夜通し対立した。

中央日報より

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