2017年11月28日火曜日

中国の要求で3日間隠した通貨スワップ合意

「中国側からは発表しないでほしいという要求があった」
 
異例なことにはそれなりの理由があるものだ。韓中通貨スワップ協定の話だ。期限を迎えた10月10日に延長交渉が合意に至ったが、韓国企画財政部(省に相当)と韓国銀行は3日後の13日になってはじめて国民に明らかにした。最近政府関係者に裏で何があったのかを聞いた。

「中国がスワップを延長してやるから発表はしないでほしいと言ってきた。どうしろというのか。対応に苦慮した末、すぐには発表せず、時間を置いた上で、記者団の質問に答える形で公表することで調整した。韓国側も苦労した」                

企画財政部と韓銀は中国との約束を忠実に守った。当初の協定の期限が過ぎても口を固く閉ざした。3日後に主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席するため、ワシントンを訪問していたキム・ドンヨン経済副首相と李柱烈(イ・ジュヨル)韓銀総裁が夜間に記者団に会うと通知してきた。正式な記者懇談会でもなく、様子がおかしかった。公式夕食会の途中に一度出てくるから、廊下で囲みで話をしようというのだった。現地時間12日午後9時半ごろだった。

重大な経済懸案であり、終末高高度防衛ミサイル(THAAD)問題とも絡み、政治的意味合いも帯びた韓中通貨スワップ問題を記者団が尋ねた。待っていた質問であり、答えは準備されていた。2人は「期限の10日に中国側と最終合意し、翌日から発効した。1日も中断していない。形式は新規契約だが、実質的には延長されたに等しい」と答えた。

当然「なぜすぐに発表しなかったのか」という質問が出た。李総裁は「技術的検討があったためだ」とやり過ごした。韓国時間は13日午前だった。韓銀職員は異例の動きをした。ワシントンから伝わった李総裁の発言にあえて「記者団の質問に答えた」という文言を付けようとした。朝鮮日報より

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