ミサイルは53分間、約1000キロ・メートル飛行し、同4時11分頃に青森県西方の沖合約250キロ・メートルの日本の排他的経済水域(EEZ)の日本海に落下した。最高高度は4000キロ・メートル超と推定され、通常より高い角度で打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射したとみられる。小野寺防衛相は「過去最大級の高さまで達しており、大陸間弾道ミサイル(ICBM)と判断すべきだ」と分析した。
北朝鮮による弾道ミサイル発射は9月15日以来で、今年に入って15回目。日本のEEZ内に着水するのは7月28日以来で、通算で7回目。トランプ米政権が今月20日に北朝鮮を「テロ支援国家」に再指定したことへの反発とみられる。
ミサイルの発射予告はなかった。航空機や船舶への被害や国内への落下物は確認されていない。迎撃措置はとらなかった。
安倍首相は首相官邸で記者団に「ミサイルの動きを完全に把握し、危機管理に万全の態勢をとった。断じて容認できない」と述べた。トランプ米大統領は28日(日本時間29日早朝)、ホワイトハウスで記者団に対し、「この状況に我々は対処していく。北朝鮮に対するアプローチは変わらない」と述べ、北朝鮮に引き続き最大限の圧力をかける考えを示した。日米韓政府は国連安全保障理事会の緊急会合の開催を要請した。
北朝鮮は、7月4日と同28日にICBM「火星14」をロフテッド軌道で日本海に向けて発射。9月3日には6回目の核実験を強行し、これを受けた国連安保理の制裁決議の採択にも反発し、同15日に北海道上空を通過する「火星12」を発射した。
北朝鮮は約2か月半、軍事挑発を行っていなかったが、日米韓政府は最近、ミサイル発射の兆候を確認しており、警戒監視を続けていた。infoseek newsより
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