2017年11月29日水曜日

日馬富士が引退 師匠が届け出

大相撲の横綱 日馬富士が平幕の貴ノ岩に暴行した問題の責任をとって29日、日本相撲協会に引退を届け出て現役を引退しました。
横綱 日馬富士は巡業中の先月25日、鳥取市内の飲食店で貴ノ岩を殴ってけがをさせたとして鳥取県警察本部が傷害の疑いで調べています。

日本相撲協会は警察と連携しながら危機管理委員会で事実関係の調査を進めていて、結果がまとまり次第、処分を決める方針ですが、日馬富士は処分を待たずに、問題の責任を取ってみずから引退の道を選びました。

日馬富士の師匠の伊勢ヶ濱親方は午前8時すぎに福岡県太宰府市の宿舎を出て、午前9時前に来年初場所の番付編成会議が行われる福岡市の福岡国際センターに入りました。会議は午前9時から始まり、関係者によりますと伊勢ヶ濱親方が日馬富士の引退を届け出たということです。

日馬富士は29日午後、記者会見を開く予定で、引退を決断した理由などについてみずから話をすることになっています。
 
モンゴル市民から引退惜しむ声
 
大相撲の横綱 日馬富士が平幕の貴ノ岩に暴行した問題の責任を取って現役を引退したことについて、日馬富士の母国モンゴルの市民からは、引退を惜しむ声や驚きの声が上がっています。

このうちウランバートルに住む60代の男性は、日馬富士の現役引退について「突然の発表で驚いた」としたうえで「モンゴル人にとって残念なことです」と述べ、引退を惜しんでいました。
また30代の男性は「辞めてしまうのは残念です。日馬富士はモンゴルを代表する力士の1人なので、現役を続けてほしかったです」と話していました。
 
元小結 旭鷲山「あと5回優勝できる力あった 残念」
 
大相撲の横綱 日馬富士が平幕の貴ノ岩に暴行した問題の責任を取って現役を引退したことについて、モンゴル出身の元小結 旭鷲山は「あと5回は優勝できる力があっただけに残念だ」と述べ、引退を惜しんでいました。

モンゴル出身の力士として初めて幕内力士となった元小結の旭鷲山は、モンゴルの首都ウランバートルで報道陣の取材に応じ、日馬富士が現役を引退したことについて「自分から決めて男らしくすばらしいことだ」と述べました。

そのうえで、日馬富士が力士の中では小さな体でも努力を積み重ねて歴史に残る横綱になったとして「あと5回は優勝できる力があっただけに残念だ」と述べ、引退を惜しんでいました。NHKニュースより

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