■2×2編隊でアクロバット飛行を見せるUFO
先の6月30日、オーストリア第二の都市・グラーツの二カ所で、ゆっくりと宙を舞う複数のUFOが目撃されている。
動画の前半に登場するのは、同日にグラーツ空港上空を舞っていた複数のUFOである。夕日に染まった雲をバックに、光り輝く飛行物体がゆっくりとした速度で、まるでアクロバット飛行のような軌跡を描きながら空を舞う様子が収められている。
並んだ2つのオーブが編隊飛行をしているようにも見えるが、そうであれば4機のUFOが出現していることになる。しかし、並列したオーブがなんらかの形で繋がっている1機のUFOである可能性もあるだろう。その場合は2機だ。
時折、雲に隠れることもあるが、円を描く軌跡を見せたり、きりもみ回転で旋回したりと、まさに曲芸飛行だ。もし4機であるとすれば2×2フォーメーションによるアクロバット飛行そのものである。
画像は「UFO Institute」より
動画の後半は、同様に光り輝く飛行物体を団地のベランダからスマホで撮影したものだ。前半と同じUFOかもしれないが、上空は曇り空である。こちらもやはり複数のオーブが確認できる。しかし、その挙動は前半よりも大人しいようだ。そして最後には、光が消えて見えなくなっている。この編隊飛行を見せた複数のオーブの正体は、いったい?
■正体はグライダーによる曲芸飛行か?
このUFO現象の説明になるかもしれないのが、昨今人気を集めているグライダーによる曲芸飛行だ。
特に映像前半のような、ゆっくりとした速度で宙を舞う姿はグライダーの飛び方に似ているといえる。そして最近ではLED機器の進化もあり、色彩豊かなライトを機体に装着して夜空を駆けめぐる夜間飛行も人気のようだ。
たとえば、両翼に1カ所ずつライトを灯した場合、動画のUFOのように2機並んでランデブー飛行をしているように見えるかもしれない。
グライダー説も有力になってきたわけだが、しかしながらグラーツ周辺を含むウィーン盆地では昨今、未確認飛行物体の報告が増えてきているという。昨年10月にはウィーンとグラーツの夜空に眩い光を放つUFOが出現し、住民がパニックに陥り警察が出動する事態も起っている。問題のUFOはグライダーのように飛行しているわけではなく、街の上空でしばらく留まっていたということだ。
なにかと賑やかなオーストリア周辺の空だが、その中にはグライダーでもドローンでもないUFOが紛れているのかもしれない。 トカナより
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