ボディーガードになるための条件
香港の雑誌『動向』6月号によると、従来の国家主席の護衛の人選にあたっては厳しい条件が設けられていたが、現在の習主席の場合は、この条件が大幅に修正が加えられさらに厳しくなったという。
習主席に随行する護衛の数は、以前の8人1組から12人1組に、身辺警護の人数も6人1組から8人1組に増員された。
随行と身辺警護の任務にあたるボディーガードは人民解放軍総参謀部保衛部に6年以上在籍していなければならず、更に政治背景考査と専門技能審査が求められる。
技能的には、8種以上の武器の取り扱いに優れていること、同時に両手で銃を構え撃ち、いずれも目標物に命中させることなどが求められている。一説によると、随行ボディーガードは異なる3つのタイプの拳銃と、刃物2つ、煙幕1つを常に携帯しているという。
たび重なる暗殺未遂事件と「超」第一級態勢の護衛
博聞社3月7日付けの報道によると、習氏の現在の護衛態勢は歴代最高指導者の中でも最も厳重であり、外出するときの護衛は通常の政治局常任委員の最高レベ ル「第一級態勢」を遥かに超えている。毛沢東にはかつて陸軍のみの中央警備団が付いていただけだが、習氏の外出時の警備に関わっているのは、武装警察や陸軍特殊 部隊、空軍、ミサイル部隊、時には海軍にまで及ぶ。この異常な警備態勢は、共産党内部で習氏の政策に抵抗する勢力がうごめいていることを反映している、と報道は分析している。
香港メディアによると、習近平陣営と江沢民派の衝突が激しさを増す中、犯した罪の清算から逃れるため江沢民派は必死に抵抗し、習氏の暗殺をも繰り返し試みたという。習氏はこれまで少なくとも6回の暗殺未遂に遭っており、いずれも内部関係者による犯行であることが判明している。
中国共産党の歴史上、異例な警護人選体制
たび重なる暗殺未遂事件のため、習氏はそれまでの身辺警護に当たっていた人員を総入れ
替えさせた。
江派の人物に掌握されていた中央警衛局という既存の警護人選体制を飛び越えて、全ての警護要員が中央軍委により従軍中の現役特殊部隊から新たに選抜され、習氏から信頼されている共産党中央事務局主任と中央警衛局政委を兼任している粟戦書氏からの命令を直接受けるようになった。
江派の「近衛軍」と言われた中央警衛局に所属していた士官と兵士の大部分はすでに異動させられ、38軍の精鋭部隊が中南海に駐屯することになった。
このように、習主席が従来のシステムを使わず自身のボディーガードの人選に直接指示したことは、中国共産党の歴史の中でも非常に異例な出来事と言える。
これと同時に、習主席は中央警衛局の身辺護衛を始め、北京衛戍部隊、北京軍区、さらに北京市内のセキュリティに責任を負う公安システムまで、絶えず信頼できる部下をトップに抜擢して現場を掌握させ、四重の守りを固めている。 大紀元日本より
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