2017年7月29日土曜日

韓国国防相 慎重姿勢一転 THAAD本格運用急ぐ

北朝鮮がICBM=大陸間弾道ミサイル級と見られる1発を発射したことを受けて、韓国のソン・ヨンム(宋永武)国防相は29日午前、緊急の記者会見を開きました。

この中でソン国防相は、韓国政府が北朝鮮に対し軍事的緊張の緩和に向けた軍の当局者による会談を提案するなど、南北対話の再開を模索していたさなかに再び発射が強行されたことについて、「韓国政府と国際社会の期待を裏切る無謀な行為を強く糾弾する」と非難しました。

そのうえでアメリカの最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」については「韓国に駐留するアメリカ軍が追加のTHAADの発射台を臨時で配置するため、早急に協議を行う」と述べ、これまでの慎重な姿勢から一転して本格運用を急ぐ姿勢を強調しました。

そしてソン国防相は「わが軍は警戒を強化し、いかなる挑発にも直ちに対応できる万全の態勢を整えている」として北朝鮮のさらなる挑発をけん制しました
韓国外務省「得られるのは孤立と圧迫だけ」
 
北朝鮮がICBM=大陸間弾道ミサイル級と見られる弾道ミサイル1発を発射したことについて、韓国外務省は29日声明を発表しました。

この中で「国連の安全保障理事会の決議に対する明白な違反であるだけでなく、朝鮮半島と国際社会の安全への重大な脅威だ。北が挑発を継続したところで得られるものは、さらなる外交的な孤立と経済的な圧迫だけだ」として、国際社会と足並みをそろえて対応していくと強調しています。

その一方、「韓国政府は責任ある当事者として忍耐をもって朝鮮半島の非核化のために努力していく。われわれが提案した、南北に離れ離れになっている離散家族の再会や緊張緩和のための会談に、北が今からでも応じることを期待している」として引き続き対話を呼びかけていく姿勢も示しました。  NHKニュースより

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