28日夜遅く、北朝鮮の内陸部から弾道ミサイル1発が発射され、およそ45分間飛行して北海道西方の日本海の日本の排他的経済水域内に落下したと見られます。高度は3500キロを大きく超えたと推定され、防衛省はICBM=大陸間弾道ミサイル級と見て詳しい分析を進めてます。
防衛省によりますと、28日午後11時42分ごろ、北朝鮮内陸部のムピョンリ付近から弾道ミサイル1発が発射され、北東におよそ1000キロ飛行して、北海道積丹半島の西およそ200キロ、奥尻島の北西およそ150キロの日本海の日本の排他的経済水域内に落下したと推定されるということです。

北朝鮮の弾道ミサイルが日本の排他的経済水域内に落下したと推定されるのは今月4日以来、6回目で、北海道の奥尻島の西に落下したのは去年9月以来となります。
これまでのところ、船舶や航空機などへの被害の情報はないということです。

ミサイルが飛行した時間はおよそ45分間で、高度は3500キロを大きく超えたと推定され、北朝鮮のミサイルとしては、高度がこれまでで最も高く、飛行時間も最も長いということで、防衛省は最大射程が5500キロを超えるICBM級だったと考えられるとしています。

また、発射の方法は通常より角度を上げて高い高度まで打ち上げる「ロフテッド軌道」が使われたと推定されるということです。
ロフテッド軌道での発射は、北朝鮮がICBMの初めての発射実験に成功したと発表した、今月4日の時も使われたと見られていて、その時に比べて今回は、高度がおよそ1000キロ高くなり、飛行時間は5分ほど長くなったと推定されます。

また、同じようにロフテッド軌道が使われた5月14日の発射に比べると、高度がおよそ1500キロ高くなり、飛行時間は15分ほど長くなっていると推定されるということです。

防衛省は、北朝鮮のミサイル開発技術がさらに発展していると見て、ミサイルの種類や飛行コースの詳しい分析を進めています。
 NHKニュースより