ソウル市とソウル大学人権センターが最近、「朝鮮人慰安婦」の存在を証明するという「初の映像」を公開したぜ。米軍が1944年9月、中国で撮影したもので、映像には慰安婦とみられる7人が映っていた。
この映像は、ソウル大学の研究チームが、米国立公文書記録管理局所蔵のフィルムから、米軍の調書とともに探し出したという。「旧日本軍による慰安婦の強制、性奴隷の証拠が見つかった」と報じた欧米メディアもあったが、俺に言わせれば勉強不足だぜ。
これまで韓国が「証拠」としてきた文書や資料は逆に、「強制などはなく、慰安婦は雇用された売春婦だった」という証拠ばかりだ。今回も、韓国のテレビに文書の一部が映っていたが、「女性たちは、広告を見てきて雇用された」と書かれているように読めたぜ。やっぱりな。
俺と親友のシュン(=テキサス親父日本事務局の藤木俊一氏)は現在、新たな慰安婦像が設置された米南部ジョージア州ブルックヘブン市に来ている。慰安婦像設置に関して、同市に関わる“黒い噂”が流れている。これらの事情に詳しいジャーナリストらと接触して、細かく聞き取り調査をする予定だ。
この調査が一段落したら、ワシントンDCにある米国立公文書記録管理局に行って、ソウル大学の研究チームが探し出したという映像や調書を確認してくるぜ。
韓国や日本の左派団体は、全体の中の一部を切り取って、あたかも、それが全体であるかのように、すり替えたり、捏造(ねつぞう)するのが得意だ。慰安婦問題を含めて、彼らが「日本たたきの材料」に仕立て上げる手法は、俺たちの国連やその他の調査でも明らかになっているからな。
そういや、韓国に文在寅(ムン・ジェイン)大統領が誕生したことで、慰安婦問題に関する2015年末の日韓合意がおかしくなっている。日本が10億円を出して設立された財団も、理事長が辞任を表明して、事実上存続不可能になってるそうじゃないか。すでに10億円は、誰かの懐に消えたのかもしれないな。
慰安婦問題は複雑怪奇になりすぎて、さまざまな詐欺師たちの「利権争い」にもなっているようだが、真実は1つだ。
米陸軍が1944年にビルマ(現ミャンマー)で朝鮮人慰安婦20人を尋問した調書がある。そこには、《慰安婦は強制ではなく雇用されていた》《接客を断る権利を認められていた》《女性たちは大金を持って楽しんでいた》などと記されているぜ。
ソウル大学の研究チームが探し出した映像と調書を確認したら、この連載でみなさんに報告しようと思っている。
親愛なるみなさんと、日本と米国に神のご加護がありますように。韓国の財団に10億円出すよりも、日本政府が米国の有力広告代理店と組んで、事実を報じるキャンペーンをやった方が、よっぽど米国内での認識は変わると思うぜ。
では、また会おう!
■トニー・マラーノ 評論家。1949年生まれ。テキサス州在住のイタリア系米国人。サラリーマンを定年退職後、動画サイト「ユーチューブ」などで連日、評論活動を行っている。世界のあらゆる“悪”と戦う「プロパガンダ・バスター」でもある。大変な親日家であり、日本でも圧倒的ファンを獲得している。自著・共著に『テキサス親父の「怒れ! 罠にかかった日本人」』(青林堂)、『日本は、世界の悪を撃退できる』(産経新聞出版)など。 夕刊フジより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
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