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このうち、北海道室蘭市では、NHK室蘭放送局の屋上と祝津町地区の2か所に設置されたカメラに、午前0時28分26秒ごろ、北西の空を流れ星のようなものが光りながら落下していく様子が写っています。
これとほぼ同じ時刻、日本海に面した江差町で北西に向けて設置されたカメラにも、海面が短い間、まばゆい光に照らされる様子が写っていました。
また、奥尻島に設置されたカメラは北の方角を向いていましたが、映像からは、同じ午前0時28分ごろに西側の上空が一瞬、明るくなったのが確認できます。
カメラに写ったせん光がミサイルかどうかは現時点で確認できていません。
専門家「ミサイル以外に考えにくい」
アメリカのロケット技術の専門家で北朝鮮の弾道ミサイル開発の分析を行っているIISS=国際戦略研究所のマイケル・エルマン氏はワシントンでNHKのインタビューに応じ、NHK室蘭放送局の屋上カメラが29日午前0時28分すぎに捉えた映像を見たうえで、「北朝鮮が今回、発射した弾道ミサイルの、弾頭部分を含む再突入体であること以外には考えにくい」と指摘しました。
そして「時間や位置から日本の150キロから200キロ沖合に着水した再突入体だと見られる。しかし、このように真っ逆さまに落ちるタイプのものは私もこれまで見たことがない」と述べました。
さらに「通常、再突入体は浅い角度で突入するが、垂直に落下しているのは真上に打ち上げたからだ」と述べ、通常より角度を上げて高い高度まで打ち上げる「ロフテッド軌道」で打ち上げられたため、垂直に近い角度で落下したのではないかという見方を示しました。
そのうえでエルマン氏は、光っているのは空気抵抗を受けた再突入体が摩擦で熱を帯びて発光しているためだとし「小さなかけらのようなものが落ちていく様子がわかるが、弾頭部分を高熱から守る素材が剥がれ落ちているのだろう」と分析しました。
さらにエルマン氏は物体がばらばらになっていないことに着目し「大気圏への再突入の際の非常に強い圧力や高熱に耐え、その形をとどめているように見える。もしそうならば北朝鮮の技術は進んでいる」と述べて、北朝鮮の弾道ミサイルの再突入技術が進歩している可能性があるとの見方を示しました。
一方で、再突入で起爆装置が機能できる状態を保つことができたのかどうかはわからないとして、解析をさらに進めるには弾頭部分を回収して調べる必要があるという考えを示しました。
またエルマン氏は、今回の弾道ミサイルについて、初期段階の分析だとしながらも「高度や落下地点までの距離から推定して、飛距離は9000キロから1万キロに達し、アメリカの西海岸に到達する可能性がある」と述べました。 NHKニュースより
そして「時間や位置から日本の150キロから200キロ沖合に着水した再突入体だと見られる。しかし、このように真っ逆さまに落ちるタイプのものは私もこれまで見たことがない」と述べました。
さらに「通常、再突入体は浅い角度で突入するが、垂直に落下しているのは真上に打ち上げたからだ」と述べ、通常より角度を上げて高い高度まで打ち上げる「ロフテッド軌道」で打ち上げられたため、垂直に近い角度で落下したのではないかという見方を示しました。
そのうえでエルマン氏は、光っているのは空気抵抗を受けた再突入体が摩擦で熱を帯びて発光しているためだとし「小さなかけらのようなものが落ちていく様子がわかるが、弾頭部分を高熱から守る素材が剥がれ落ちているのだろう」と分析しました。
さらにエルマン氏は物体がばらばらになっていないことに着目し「大気圏への再突入の際の非常に強い圧力や高熱に耐え、その形をとどめているように見える。もしそうならば北朝鮮の技術は進んでいる」と述べて、北朝鮮の弾道ミサイルの再突入技術が進歩している可能性があるとの見方を示しました。
一方で、再突入で起爆装置が機能できる状態を保つことができたのかどうかはわからないとして、解析をさらに進めるには弾頭部分を回収して調べる必要があるという考えを示しました。
またエルマン氏は、今回の弾道ミサイルについて、初期段階の分析だとしながらも「高度や落下地点までの距離から推定して、飛距離は9000キロから1万キロに達し、アメリカの西海岸に到達する可能性がある」と述べました。 NHKニュースより
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