2017年7月6日木曜日

ICBMで虎の尾を踏んだ金正恩 「8・22米朝開戦」の可能性

4日、「特別重大報道」で大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」の発射に成功したと発表した北朝鮮。ついに、トランプ政権が再三にわたって警告してきた“レッドライン”を越えてしまった。はたしてトランプ政権はどう対応するのか。8月下旬、空爆に踏み切る可能性がガ然、高まっている。

今回、北朝鮮が西岸から東に向けて発射したミサイルは、秋田県・男鹿半島から約300キロの日本海に落下した。最大のポイントは、通常より高い角度で打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射されたミサイルが高度2800キロに達し、約40分間も飛行したことだ。

「5月14日に発射された新型の中距離弾道ミサイル『火星12』もロフテッド軌道が使われ、通常の軌道であれば射程4500キロを超えていたとみられています。今回の『火星14』は射程8000キロ前後と分析されています。北朝鮮からシアトルなど米西海岸の都市まで届く計算です。米国政府は、米本土が攻撃されることを絶対に許さない。金正恩委員長は、完全にトランプ政権の虎の尾を踏みました」(軍事ジャーナリストの世良光弘氏)

北朝鮮が「核実験」と「ミサイル発射」を繰り返しているのは、米本土に届く核ミサイルをカードにして、米国に自らを「核保有国」と認めさせ、金正恩体制の保証を取り付けるためだ。しかし、トランプ政権は北朝鮮の核保有を容認せず、軍事オプションを含む「全ての選択肢」を排除しないと繰り返してきた。

警告を無視して、とうとう米本土まで届くミサイルを完成させたことに、トランプ政権が激怒しているのは間違いない。

おまけに先月、北朝鮮に約1年半拘束された米大学生が昏睡状態で解放され、死亡したことで米国内では金正恩に対する反発が強まっている。北朝鮮が「火星14」をぶっ放したのが米独立記念日当日だったことも米国を怒らせた。今後、トランプ政権はどう出るのか。

■韓国にいる米民間人は6月に避難訓練

コリア・レポート編集長の辺真一氏が言う。

「中国とロシアが本格的に経済制裁に協力しない限り、北朝鮮を追い込むことはできません。モタモタしている間に北朝鮮がICBMの性能をさらに向上させる危険があります。実質的にトランプ政権には軍事力行使に踏み切るか、北朝鮮の威嚇に屈するか、2つの選択肢しかありません。過去の行動からすれば米国がどちらを選ぶかは明らかです。


私は80%の確率で軍事衝突が起こるとみてます。気になるのは、先月、在韓米軍は朝鮮半島有事の際に韓国に滞在する米国の民間人を海外に避難させる訓練を実施していることです。8月中旬から再び米韓合同軍事演習が予定されており、北朝鮮との間に軍事的緊張が高まるのは確実です」

前出の世良光弘氏が言う。

「米国はイラク戦争で長期戦に懲りています。トランプ政権が軍事力行使に踏み切るとしたら、金委員長の斬首作戦などではなく、物量作戦で北朝鮮の軍事拠点を一気に叩くことになると思います。空母打撃群を再び朝鮮半島近海に派遣し、海兵隊や陸上支援部隊を向かわせるとなると、早くても“開戦”は1カ月後になりそうです」

闇夜となる新月の8月22日あたりから、日本でも一気に緊張が高まりそうだ。 infoseek newsより

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