2017年7月6日木曜日

韓中首脳、きょう「気まずい対面」

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は6日、ドイツで中国の習近平国家主席と就任後初の韓中首脳会談を行う。北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射直後に行われる両首脳の初対面は、その結果によっては北東アジア情勢を左右するものと思われる。長期的に見れば、韓中合意に基づく対北朝鮮対話モードが強調されるのか、それとも韓米日による3カ国協力を基盤とした制裁・圧力が強化されるのかの分岐点になるかもしれない。

中国は当初、親中的だと評価していた文在寅政権に非常に好意的だったが、先週の韓米首脳会談後から気流が多少変わりつつあるという見方もある。文大統領が米国で終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を既成事実化したほか、韓米米共同声明には「韓米日3カ国の協力増進」「韓国はアジア・太平洋地域内の規範に基づいた秩序を支持」という文言が盛り込まれた。こうしたことはすべて中国を強く刺激する内容だ。「規範に基づいた秩序支持」という言葉は、中国が非常に敏感になっている南シナ海問題で韓国が米国側の味方になったことを意味する。米国は中国に対し、「国際規範に基づいた秩序を守れ」と要求しているからだ。「韓米日3カ国の協力増進」という言葉も、これまでの政権では中国を意識して韓米首脳会談の共同声明に盛り込ませなかった内容だ。中国としては、中国をけん制しようとする米国の韓米日共同戦線構築の動きに韓国が賛同したものと判断する可能性が高い。

このため、文大統領は韓米間の合意内容を維持しながらも、中国から北朝鮮の核問題で協力を引き出さなければならないという課題を抱えた形になった。結果によっては「韓米日 対 朝中露」という対立構図が再び形成される可能性もある。韓中が「北朝鮮との対話」という接点を見いだすとの見方もある。中国は4日に北朝鮮のICBM発射が報じられた後も「韓半島(朝鮮半島)問題を対話と平和の軌道に戻したい」と述べた。文大統領も対話と制裁の並行を主張してきた。しかし、中国と同程度の強さで北朝鮮の対話を強調すれば、今度は米政府や米国民から「共同声明の合意を破った」「やはり中国に近い政権」との反発が出かねない。 朝鮮日報より

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