2015年4月26日日曜日

中国完敗

世界最大のレアアース(希土類)の輸出国である中国が価格の引き上げを狙って輸出量を絞り込んだことに対して、世界貿易機関(WTO)はこの措置を協定違反と認定し、中国は関税を撤廃した。2010年7月に尖閣諸島を国有化したことに対して、対抗策としてレアアース(希土類)の輸出枠を大幅に削減し、対日経済制裁を行った。この中国の措置について、米、欧、日が世界貿易機関(WTO)に提訴しこの措置が協定違反と認定された。
中国は反論として、環境や資源保護が目的だと主張したが、中国の主張を退けた。最終審の上訴したが、日米欧の主張を全面的に認め中国は今年1月に輸出枠を撤廃した。
レアアースを外交カードに使用した中国であるが、輸出枠を設けたことで需要の低迷を招きさらにレアアースの調達を分散化したり、レアアースを使わない技術の開発などを行い、その結果中国のレアアースは大幅な在庫を抱えることになり、経営破綻する業者も出始めた。
自らの首を自ら絞めるとはこのことである。中国からの輸入はしない方がいい、中国は自国の都合や外交カードに使う国である。それは、今回のレアアースで明らかになったので、中国に依存するのは今後もやめるのが得策である。

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