2018年5月19日土曜日

日大アメフト部 内田正人監督が辞意 関学選手への反則行為の責任取り

日本大学のアメリカンフットボール部の選手が関西学院大学との定期戦で重大な反則行為をした問題で、日大の内田正人監督が「一連の問題はすべて私に責任があり、監督を辞任します」と述べ、監督を辞任する考えを明らかにしました。

今月6日、都内で行われた日大と関西学院大の定期戦で、日大の選手が、ボールを投げ終え無防備な状態だった関西学院大の選手に後ろからタックルし、この反則行為で関西学院大の選手は右ひざなどのけがで全治3週間と診断されました。

日大アメリカンフットボール部の内田正人監督は、19日、加藤直人部長とともに、けがをさせた選手などに直接謝罪したあと大阪空港で取材に応じました。

この中で、内田監督は「一連の問題はすべて私に責任があり、監督を辞任します」と述べ、監督を辞任することを明らかにしました。

また、辞任は、問題が起こった時点で考えていたとしたうえで、「私が先に辞任すると誠意がないことになるので、まずは関西学院大におわびし、辞任と考えていた」と話しました。

一方、反則行為の指示については「文書で答える」として明言を避けました。

今回の問題で、日大は、学内で反則行為をした選手や関係者全員の聞き取り調査を進めていて、その結果については今月24日をめどに関西学院大に伝えることにしています。

関西学院大は、19日の謝罪の内容や受け止めについては、日大の調査結果が届いたあとに、その見解や今後の対応と合わせて会見して説明するとしています。

「選手 気持ちがめいっているという印象」

内田監督は、今回の重大な反則行為をした選手について「本人はSNSでたたかれているので、気持ちがめいっているという印象を受けた」と話し、そのうえで「私の責任だと思っている」と述べました。

反則行為指示かどうかは「真摯に回答」

内田監督は、選手に反則行為を指示したかどうかについて「関西学院大学から質問状が来ている。真摯(しんし)に受け止め調査して回答したい。連盟にも真摯に回答する」と述べるにとどまりました。

日大の学生「もっと早く公の場に」

内田監督が辞任する考えを明らかにしたことについて、日大に通う18歳の男子学生は「いろいろな大学の人に不信感を与えていたので、辞意を表明したのはよかったと思うが、時間がたつにつれ大学のイメージとかも悪くなるので、もっと早く公の場に出て話をしてほしかったです」と話をしていました。

対応の遅さに厳しい声

内田監督が辞任する考えを明らかにしたことについて、関西では、対応の遅さに厳しい声が上がっています。

大阪府の74歳の男性は「すぐに辞任すべきで、遅いと思う。早く対応していれば、ここまで大きな問題にならなかった」と話していました。

64歳の女性は「問題が起きてから2週間がたっている。日大はすばらしいチームだが、そのブランドに傷がついたと思う」と話していました。

また、別の女性は「映像を見たが、あのプレーはおかしい。しっかりと説明責任を果たしてほしい」と話し、真相の究明を求めていました。NHKニュースより

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