2015年9月21日月曜日

ブラック企業は成果でず

[ニューヨーク 15日 ロイター] - 社員の自尊心を傷つけ、社員同士の競争をあおり、金儲けのためにあくせく働かせるような社風の企業は、短期的には成功するかもしれないが、成果が長続きしない、と経営の専門家らは警告している。

米ミシンガン大学ビジネス・スクールのキム・キャメロン教授は、社員を軽視する企業は、成長力や潜在力が伸び悩むと話す。「ポジティブな習慣を取り入れることで3倍─8倍の成長をとげる可能性がある」といい、逆に離職者が多くなると、代わりの新米社員を1人雇うごとに3倍─8倍のコストがかかると指摘した。

企業文化の専門家で作家でもあるラリー・ジョンソン氏は「グラディエーター(古代ローマの剣闘士)のごとく社員を闘わせ、毎年何人もの脱落者が出るような状況では、企業の健全性や文化に害悪をもたらす」と指摘。「社員を奴隷扱いするのではなく、楽しく盛り上がって好業績を上げている企業がたくさんある」と語った。

米企業では、フォーチュン誌が発表した2015年版「働きやすい企業ランキング」でグーグルが6度目の首位となった。

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