中国の大手ポータルサイト「新浪網」=自国で開発中の戦闘機「J-20(殲-20)」の大量配備で、中国は世界一の空軍国になれると主張する記事中で、同機への搭載を念頭に置く「WS-15(渦扇-15)」エンジンの開発は極めて遅れており、実戦配備に間に合わないとの見方を示した。
同記事によると、J-20は2017年ごろには配備が始まる。しかしWS-15の開発は大幅に遅れており、とうてい間に合わない。そのため、J-20はロシア製の「Al-31FM2(99M2)」または「AL-41F1S(117S)」を搭載すると主張した。
その後は、「WS-15」の“成熟”を待って、2020年ごろに、同エンジンを搭載したJ-20が登場するとの見方を示した。
中国の「軍事関連記事」には“突っ込み所”が多い場合が多い。上記記事もそうだ。まず、米国、ロシア、中国などが武器輸出に力を入れている理由だ。単純に「儲け」を得ることが目的ではない。
武器の開発には膨大な資金が必要だ。一方で、開発できた武器の「販路」が広がれば、軍需企業は大きな利益を得る。豊富な資金は、次の開発に役立つ。開発コストの回収で価格の引き下げも可能になり、自国における保有数を増やしやすくなる。つまり、武器類の輸出は、自国の軍事力強化につながる。
ただし武器輸出が自国の脅威につながってはならない。現在は友好的だが、将来に関係が険悪化することもある。よい例がかつての中ソだ。社会主義陣営のリーダーだったソ連は成立直後の中華人民共和国の国家建設を全面的に支援したがその後、両国間に深刻な対立が発生。かなり大規模な武力衝突も発生した。
現在のロシアが中国に武器類を売っているのは、「仮に関係が悪化しても自国の深刻な脅威にはならない」と判断しているからにほかならない。
上記記事は、ロシアが開発中の「PAK FA(T-50)」を「アビオニクス(電子装置)も素材もステルス性もJ-20にかなわないのは明らか」と酷評した。
仮に正しいとすれば、中国に高性能のエンジンを供給して、自国の最新鋭戦闘機を圧倒する戦闘機の出現を許すとは考えにくい。J-20は性能を十分に発揮できない「低性能エンジン」を使うしかないことになる。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2015年9月20日日曜日
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