2018年6月1日金曜日

韓国の外国人労働者らが過酷な実態を告発

2018年5月29日、韓国・SBSによると、韓国の外国人労働者が、労働現場の過酷な実態を告発した。

記事によると、今回告発したのは昨年から済州(チェジュ)で太刀魚漁の小型漁船に乗っているベトナム人の乗組員ら。韓国人の船長から常習的に暴言、暴行を受けたとして警察に告訴した。ある乗組員は船長に押されて海に落ちたこともあったと主張しており、当時撮影されたという動画には、暗い海の中で乗組員と思われる人がもがいている様子が映っているという。さらに別の乗組員2人は「船長が顔を殴り、凶器で脅した」と主張している。

また、記事は「ベトナム人らがそれでも仕事をやめられなかったのには理由があった」と伝えている。韓国には「雇用許可制(政府の許可を受けた外国人労働者が、3年間で3回職場を変えることができるというもの)」があるが、これは事業主の同意があればの話で、今回の乗組員らの場合、船長が同意の見返りに金銭を要求していたという。

そのため、韓国では「雇用選択の自由を制限する雇用許可制が問題だ」という指摘が出ている。移住労働者組合の委員長を務めるライさんは「事業主らは外国人労働者を機械のように考えている。しかし機械ではなく人だ」と訴えている。これに対し、当該船長は「ベトナム人乗組員らが原因で大きな損害を被った」として法的対応に乗り出すとの意向を明らかにしている。

この報道に、韓国のネットユーザーからは2000件以上のコメントが寄せられている。「みんな同じ人間。こんなことはどうかやめて」「同じ韓国人として恥ずかしい。今が何時代だと思ってるの?」「きっと韓国人を一生恨んで過ごすことだろう」など心を痛めるユーザーが相次ぎ、船長らに対し「これは殺人未遂」「同じように海に落としてあげたら?」「厳罰に処してほしい」など処罰を求める声が上がっている。

そのため「ベトナム人青年に申し訳ない」「船長の代わりに謝罪します!」と代理謝罪するユーザーもあちこちで見られた。レコードチャイナより

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