2017年11月4日土曜日

“進次郎節”炸裂!「議席ほど信頼ない」

若手のホープとされる自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長が1日から2日連続で自民党や安倍晋三首相への批判を繰り返した。衆院選で大勝しても党への国民の信頼は戻っていないことを示そうとしたとみられる。首相の政治手法批判には、官邸主導の動きに対する政権への牽制(けんせい)の意味合いもあるようだ。
 
小泉氏は2日、衆院選を総括する党会合後、会合の意義について記者団に「議席の数ほど自民党への信頼は回復していないという危機感の表れだ」と訴えた。

衆院選で自民党が大勝したのは、党の組織力ではなく、野党候補の乱立で政権批判票が分散した「偶然の産物」とみている。

1日には、国会内で記者団に、幼児教育無償化の財源として首相が3千億円の拠出を産業界に求めたことについて「党内で何も議論していない。このままだったら自民党は必要ない」と批判した。

小泉氏は幼児教育無償化について強い思い入れがある。企業と個人の社会保険料を上乗せし、無償化財源を確保する「こども保険」を若手議員とともに提唱し、政府の看板政策「人づくり革命」に盛り込ませた自負がある。

首相が政権運営に関して「丁寧に、謙虚に」を繰り返す中、小泉氏にしてみれば、党内議論を経ず、しかも、こども保険に反対する経済界に資金拠出を求める頭ごなしの動きに、強い不快感を抱いている。

小泉氏の発言に対し、党内は「自分も党幹部なのに、言い過ぎではないか」「首相に直接言えばいいのに、テレビを通じて批判するのは良くない」との声が上がる。一方、閣僚経験者は「党内はいろいろな意見を言えるということだ」と述べ、自民党の“懐の深さ”を強調した。  産経ニュースより

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