2017年11月5日日曜日

北ミサイル発射秒読み 米軍、B1B爆撃機で朝鮮半島“出撃”牽制

ドナルド・トランプ米大統領は3日午前(日本時間同日夜)、日本をはじめ、初のアジア歴訪に向かうため、大統領専用機で首都ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地を出発した。最重要テーマは、「核・ミサイル開発」を強行する北朝鮮問題だ。ミサイル発射の兆候も確認されるなか、トランプ氏は途中でハワイを訪問し、朝鮮半島などアジア地域を監視する太平洋軍司令部を視察した。
 
「(アジア歴訪は)大成功を収めると思う。(各国首脳と)貿易や北朝鮮について話し合う」

トランプ氏は出発前、こう語った。

日本と韓国、中国、ベトナム、フィリピンをめぐるアジア歴訪。当初、13日に帰国するとされていたが、14日にフィリピンで開かれる東アジアサミットに出席するため、滞在を1日延長する。専門家から「米国のアジアでの存在感を低下させかねない」との懸念が上がっていた。

トランプ氏は3日午後(同4日午前)、ハワイに立ち寄った。就任後初めての訪問だ。アジア歴訪を前に、朝鮮半島情勢を監視する太平洋軍司令部を視察、ハリー・ハリス司令官から最新情勢の報告を受けた。

金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長率いる北朝鮮は最近、「太平洋上での水爆実験」の可能性に言及している。トランプ氏のアジア歴訪中にミサイル発射などの挑発に踏み切るとの観測もあり、ハワイ訪問で北朝鮮をけん制する狙いもありそうだ。

現に、韓国の情報機関「国家情報院」は2日、「平壌(ピョンヤン)にあるミサイル研究施設で車両が活発に動くなど、北朝鮮がミサイルを発射する可能性がある」と国会に報告した(2日、聯合ニュース)。

トランプ氏のアジア歴訪に合わせた北朝鮮の軍事的挑発を阻止するため、米軍も動いた。

米空軍のB1B戦略爆撃機2機が2日、朝鮮半島付近で、日本の航空自衛隊と、韓国空軍の戦闘機と個別に共同訓練を実施したと発表した。B1は米国領グアムのアンダーセン空軍基地から日本西方に飛来し、空自機と共同訓練を実施。その後、黄海で韓国空軍との訓練を行った。

トランプ氏は、ハワイの太平洋軍司令部視察に続き、真珠湾のアリゾナ記念館を訪問、76年前の旧日本軍による真珠湾攻撃の犠牲者に献花し慰霊する。ハワイ州やグアム、米自治領の北マリアナ諸島の知事らを一堂に集めた会合も開き、北朝鮮の脅威から守る、強い決意を示す見通し。

トランプ氏は4日に日本に向けてハワイを出発し、5日午前、米空軍横田基地(東京都)に到着。滞在中、安倍晋三首相との日米首脳会談や、拉致被害者の家族との面会に臨む。両首脳は、男子プロゴルフの松山英樹氏と一緒にゴルフも行う予定だ。  夕刊フジより

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