「首相が公邸に宿泊したのは、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した前日だけ」――。弾道ミサイル発射を受けて30日に開かれた衆院安全保障委で、こんな指摘が野党議員から飛び出した。
公邸嫌いの安倍首相は、私邸で過ごすことが多い。今月、公邸に泊まったのは25、28の2日のみだが、いずれも翌早朝に北朝鮮がミサイルをブッ放すというタイミングの良さ。裏で金正恩と通じているのではないかと疑われても仕方ないほどの“連携プレー”だが、実は、安倍官邸と北朝鮮との間では、ある秘密交渉が進んでいたという。
安倍首相がこの秋に電撃訪朝し、拉致被害者を何人か連れて帰国、瞬間的に支持率を上げて解散総選挙になだれ込むというシナリオが密かに練られていたのだ。
■拉致被害者を連れて帰国し支持率回復
「ジャーナリストの田原総一朗氏が7月28日に官邸で総理と面会した際、『政治生命を懸けた冒険をしないかと持ちかけた』と話していましたが、これが拉致問題のことです。支持率低迷に悩む安倍政権の足元を見たのか、北朝鮮サイドから『3人の拉致被害者を返す用意がある』などと具体的な打診が持ち込まれた。02年の小泉訪朝に官房副長官として同行し、驚異的な支持率回復を目の当たりにした安倍総理には、拉致被害者の帰国が強烈な成功体験として残っています。すぐに日程や条件の検討作業に入りました」(官邸関係者)
ただし、北が提示してきた帰国者リストには、横田めぐみさんの名前はなかったという。
「拉致被害の象徴的な存在である横田めぐみさんが帰国しない上、これで拉致問題は解決済みということにされてしまったら、逆に世論の批判が高まる可能性もある。まさに『政治生命を懸けた冒険』です。安倍首相本人が訪朝するのはリスクが高いと判断し、小泉元首相が特使として15年ぶりに訪朝するプランも浮上していました」(外務省関係者)
今月15日、日本財団の笹川陽平会長の別荘に森喜朗氏、小泉純一郎氏、麻生太郎氏、そして安倍首相の歴代首相4人が集まり、何やら“悪巧み”をしていたが、小泉元首相に電撃訪朝プランを持ちかけたという話も流れている。水面下では、拉致問題で支持率回復という秘策が進められていた折も折、北朝鮮のミサイルが日本列島の上空を通過したわけだ。
今回のミサイル発射を「これまでにない深刻かつ重大な脅威」と大騒ぎし、脅威を煽って、「制裁強化だ!」と拳を振り上げている手前、しばらく交渉は進められない。
安倍政権の「最優先課題」だったはずの拉致問題は、よこしまな政治的思惑に翻弄され続けている。 日刊ゲンダイより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年9月1日金曜日
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