衆院は28日午後、解散し、総選挙(10月10日公示-22日投開票)に突入する。安倍晋三首相は、北朝鮮や少子高齢化という国家的危機に対峙(たいじ)するため「国難突破」を掲げて戦う。
そこに小池百合子都知事が国政政党「希望の党」(小池新党)を結成し、殴り込みをかけてきたため、選挙戦の構図は激変した。さらに、「小池氏が5日の都議会閉会直後、都知事を辞職し、東京1区から電撃出馬する」「女性初の総理大臣を狙う」という情報が、永田町を激しく駆けめぐっている。「無責任な投げ出しだ」という厳しい批判もあるが、後継候補の名前もささやかれ始めた。
「あくまでも都知事として、希望の党の代表として戦いに臨んでいく」
小池氏は27日午前、新党設立の記者会見で、「衆院選出馬」情報を踏まえて、記者から「知事任期をまっとうする理解でいいか」と聞かれ、こう答えた。明確な否定ではなかった。
出馬情報は、少し前から流れていた。夕刊フジでは23日発行号で「衆院選仰天情報 小池出馬?」といち早く報じた。小池新党の関係者が「小池さんは衆院選に出る。そうなれば空気は変わる」と、日本維新の会の秘書(複数)に出馬を打診していたからだ。
東京選出の自民党国会議員は取材当時、「正直考えにくい。彼女が言っていた『東京大改革』は何だったのかという話になる」と語ったが、週が明けても「出馬情報」は沈静化しなかった。
このためか、小池氏を支えてきた公明党の谷村孝彦議員は26日の都議会本会議で、以下のようにくぎを刺した。
「都民が知事に期待したことは都政に専念し、改革を強力に推進することであり、公明も同じ思いで連携関係を構築してきた」「(小池氏が)都政を踏み台にして他の狙いがあるかのような報道がなされていることは非常に残念。初心に立ち返り、都民のために汗を流していくことを強く希望する」
これに対し、小池氏は「都政のために国の改革スピードを加速させるべきだ」と語った。
小池新党の設立を受けて、都議会公明党は、小池氏が特別顧問を務める「都民ファーストの会」との連携解消に向けて検討に入っている。
都政と永田町に精通する関係者は27日、「当初は『民進党を解党に追い込むための観測気球ではないか』という見方もあったが、都議会公明党との関係が悪化したことで、可能性は高まってきた。小池氏が都知事に残っても、都民ファーストの会だけでは都議会の過半数に足らず、都政は停滞する。『都議会の答弁に気持ちがこもっていない』との指摘もある。また、『崖から飛び降りる』と電撃会見するのではないか」と分析する。
小池氏が、知事としての「公務」を相次いでキャンセルしているという報道もある。
加えて、小池新党周辺から、後継の都知事候補として、橋下徹・前大阪市長や、東国原英夫・前宮崎県知事らの名前が浮上している。
これに対し、橋下氏は28日、自身のツイッターに「都知事選にも出ないし、沖縄知事選にも出ない」と書き込んだ。
東国原氏は27日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」に生出演した際、後継情報について問われ、「この話やめようよ」「好きだよね、そういうの」と否定も肯定もしなかった。
権謀術数渦巻く永田町だが、この情報をどう受け止めるべきか。
小池都政をウオッチしてきたジャーナリストの有本香氏は「もし、衆院選に出るとすれば、小池氏は『史上最悪の都知事』というしかない」といい、続けた。
「東京五輪まで3年を切ったが、準備は大幅に遅れている。豊洲新市場への移転も、混乱の極みだ。パフォーマンスで都政を混乱させただけで、都知事として何の実績もない。衆院選に出るとすれば、本当の理由は都政運営がうまくいかず、逃げ出すということだろう。あまりにも無責任。次の知事は誰がやっても、この混乱を収拾させるのは難しい。新党設立会見で『日本をリセットする』と語っていたが、こんな人物に日本を初期化されては困る」 夕刊フジより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年9月29日金曜日
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