アメリカと北朝鮮の緊張が高まる中、北朝鮮の代表団がロシア政府高官と会談するため、モスクワを訪問しました。この代表団を率いているのは、北朝鮮外務省のチェ・ソンヒ北米局長です。
北朝鮮代表団のモスクワ訪問は、アメリカのトランプ大統領と北朝鮮のキムジョンウン労働党委員長の間で、言葉の応酬が高まっている中で行われています。
北朝鮮政府は、「北朝鮮を完全に破壊する」としたトランプ大統領の最近の発言を、アメリカ政府による宣戦布告と見なしています。このような状況の中で、北朝鮮代表団がロシアを訪問したことは注目に値します。なぜなら、ロシアは中国とともに、アメリカに対抗しているからです。この数ヶ月、ロシア政府は、アメリカの脅迫に対して北朝鮮の立場を支持してきました。これにより、北朝鮮政府は、ロシアの支援に対する期待を高めています。
最近、ロシア政府は、北朝鮮に対するアメリカの脅迫を受け、「北朝鮮は、アメリカが攻撃できないような抑止力のレベルに達している」と表明しました。ロシアの立場は、アメリカの脅迫に対抗する上で北朝鮮を勇気づけるものですが、北朝鮮政府は、アメリカから攻撃を受けた場合、ロシアがどれほど、北朝鮮を守る意志があるのかを知りたいと考えています。なぜなら、トランプ大統領の動きは予測不可能であり、とんでもない行動を起こす可能性があるからです。アメリカのアジア問題の専門家、ジミー・タラバイ氏は次のように語っています。
「ロシア政府は、最近の騒動で北朝鮮の重要かつ不動の支援国ではないかもしれないが、この国が地域で役割を果たそうとしていることは、アメリカに対抗する政治的、地理的な関係に入るためのプーチン大統領の努力の一環だと考えられる」
北朝鮮は、核やミサイルの分野における抑止力の強化により、ロシアや中国の支援に寄りかかるつもりはないことを示しています。とはいえ、北朝鮮はアメリカとの戦争について考える以上に、緊張や衝突ではなく、政治的な手段をとるために同盟国と話し合おうとしており、ロシアと中国が、国連安保理の常任理事国として、そのために積極的な役割を担うことを期待しています。ロシア政治研究所の研究員である、アンドレイ・バクリツキ氏は、次のように語っています。
「このような新しい対応は、北朝鮮が、制裁を段階的に解除する代わりにミサイル・核実験を停止し、国際的な監視のもとで、平和的な核活動を続ける、という双方の合意につながる可能性がある」
いずれにせよ、北朝鮮代表団のロシア訪問は、北朝鮮が、核問題を政治的に解決し、アメリカの政治的、軍事的な圧力を減らそうとしていることを示しています。このような政策は、すべての政界やメディアに認められており、トランプ大統領に対し、北朝鮮との言葉の応酬をやめさせるための圧力をかけることができるでしょう。 Pars Todayより
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