2017年9月25日月曜日

国際社会に向かって脅し、物乞いする北朝鮮

国連総会出席のため米ニューヨークを訪問中の李容浩(リ・ヨンホ)北朝鮮外相=写真=は23日(現地時間)、「米国とその追従勢力がわが共和国指導部に対する斬首や軍事攻撃の気配を見せた場合は、容赦のない先制行動で予防措置を取るだろう」と脅した。李容浩外相は同日、国連本部で行われた第72回国連総会の一般討論で演説し、「北朝鮮は責任ある核保有国だ」と主張した。

李容浩外相は演説の冒頭で、ドナルド・トランプ米大統領に対し非難の言葉を浴びせた。同外相はトランプ大統領を「誇大妄想が重なった精神異常者、米国人にさえ苦痛ばかりもたらす最苦痛司令官」「権謀術数を問わず年を取ってきたばくち打ちが米国の核ボタンを握っているという非常に危険な現実こそ国際平和にとって最大の脅威」と攻撃した。また、同外相は「大統領」という呼称は一度も使わず、トランプ大統領を「嘘のボス」「悪統領」などと呼んで非難した。

これは、今月19日の国連総会演説でトランプ大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を「ロケットマン」と呼び、「自身と政権に対して『a suicide mission』(自殺攻撃)を行っている」と述べたことに対する反論だ。北朝鮮は2014年から国連総会で基調演説をしているが、米国大統領をこのように露骨に攻撃したのは今回が初めてだ。

李容浩外相はまた、「我が国の核武力は徹頭徹尾、米国の核の脅威を終わらせ、米国の軍事的侵攻を防ぐための戦争抑止力だ」「最終目標は米国と力のバランスを成すこと」と言った。同外相の激しい「トランプ非難」が続いたため、演説が終わると儀礼的な拍手があっただけで、会場の雰囲気は重く沈んでいた。

一方、米国のラジオ放送「自由アジア放送」(RFA)は同日、北朝鮮が国際社会の核・ミサイル廃棄要求を非難しながら、国際社会に対して支援を要求し続けていると報道した。RFAは「李容浩外相は国連開発計画(UNDP)と国連児童基金(ユニセフ)の関係者に会っていたことが確認された。昨年の咸鏡北道の洪水被害を口実に『物ごい外交』を今年も続けている」と伝えた。  朝鮮日報より

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