中国が11月に予定していた無人月面探査機「嫦娥5号」の打ち上げ延期が決まった。オーストラリア・アデレードで開かれている国際宇宙会議で中国国家宇宙局の田玉竜秘書長が明らかにした。国産運搬ロケットの打ち上げ実験が失敗したためで、2022年前後の完成を目指す宇宙ステーションの主要部分の打ち上げもずれ込む見通し。
中国紙・科技日報が28日までに伝えた。中国は7月初旬に海南省の文昌宇宙発射場で新世代国産ロケット「長征5号遥2」の打ち上げ実験を行ったが、飛行中に異常が発生した。
中国は11月には国産ロケットの中で最大の推進力を持つ長征5号を使って「嫦娥5号」を打ち上げ、月面の土壌サンプルを持ち帰る計画だった。また来年は人類初となる月面裏側への軟着陸を目指す「嫦娥4号」の打ち上げも予定。いずれも当初計画を見直し、今年末に打ち上げ時期を再決定するという。
田氏は、18年ごろの軌道投入が報じられていた中国独自の宇宙ステーションの主要モジュールについても「19年まで打ち上げが延期される」と述べた。
中国の宇宙ステーション建設をめぐっては昨年秋、無人宇宙実験室「天宮2号」に宇宙飛行士2人が30日間にわたって滞在。今年4月には貨物輸送システム構築のため無人宇宙貨物船「天舟1号」を打ち上げ、天宮2号とのドッキング実験にも成功するなど着々と準備を進めてきた。 infoseek newsより
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2017年9月28日木曜日
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