2017年9月27日水曜日

北、米戦略爆撃機に全く対応できず 事後に航空部隊を配備

北朝鮮東方沖を飛行した米軍のB1戦略爆撃機に対し、北朝鮮が全く対応措置を取っていなかったことが分かった。韓国の情報機関、国家情報院が26日、国会に報告した。飛行自体に気づかなかった可能性が高く、北朝鮮の脆弱(ぜいじゃく)な防空体制が浮き彫りになった。
 
米国防総省などによると、グアムに配備されている2機のB1と、F15戦闘機が23日深夜から24日未明にかけ、北朝鮮東方の国際空域を海の南北境界線である北方限界線(NLL)の北側まで飛行。同省は今世紀に入って最も北側まで進入したと強調していた。

国情院から報告を受けた韓国議員によると、北朝鮮はこの飛行にいかなる反応も示さなかったという。議員は「夜中であり、全く予想もできず、措置が取れなかったようだ」と説明。米軍は「気づいていないようなので、B1の航路を公開した」と韓国側に伝えた。

北朝鮮は飛行判明後になって、西方の航空部隊を東海岸に移動させたり、哨戒飛行を実施したりするなど、防空態勢を強化した。中国やロシアにも飛行の事実確認を行ったとされる。

北朝鮮は最大600キロ先を探知できるレーダーを配備しているとされるが、電力事情の悪化で、当時、稼働していなかった可能性も指摘されている。探知したとしても旧式の戦闘機しかなく、即座に対応できなかった可能性もある。

北朝鮮は、米軍が度々、朝鮮半島上空にB1を飛来させることに強い反発を示してきた。李容浩(リ・ヨンホ)外相も米戦略爆撃機を領空外でも迎撃する権利を主張したが、戦略爆撃機に過度に反応する裏に脆弱な防空体制があるといえそうだ。金正恩(キム・ジョンウン)政権が核・ミサイル開発に傾注する最大の理由も、通常戦力では米軍に太刀打ちできない現実にある。  イザより

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