2017年7月31日月曜日

北朝鮮、ICBM技術が飛躍的進歩

北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したお返しに、アメリカと韓国が弾道ミサイルの発射訓練を合同実施。

7月4日、北朝鮮は「特別重大報道」で「ICBMの発射実験に成功した」と発表した。これに対して、当初は「中距離弾道ミサイル」との見方を示していたアメリカもICBM発射を認め、レックス・ティラーソン国務長官は「強く非難する」などの声明を発表している。

アメリカの独立記念日である7月4日にICBMを発射したことについて、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は「非常に絶妙なタイミングで、傲慢なアメリカの顔を殴りつける決断をした」「独立記念日の贈り物が気にくわないだろうが、今後も大小の贈り物たちを頻繁に送り続けてやろう」などと語ったという。これを受けて、アメリカが軍事行動に出る可能性はあるのか。経済評論家の渡邉哲也氏は、以下のように語る。

「今回のミサイルの性能については検証の途上ですが、独立記念日の発射はアメリカに対する強烈な威嚇行動には違いない。そもそも、アメリカとしては本土を直接攻撃され得ることになるICBMの開発および発射だけは看過できないという姿勢を示していた。そのため、ICBMの開発完了が認められた時点で先制攻撃の可能性もあるとされていたわけだ。また、いざというときには『アメリカ単独で北朝鮮への制裁行動に出る』と中国に予告している。

今回のミサイルについては、固形燃料の使用と移動型発射台による発射が確認されている点も脅威である。液体燃料の場合、燃料の充填に1~2日程度の時間がかかるため、ミサイルが発射台に置かれてから実際に発射するまでには時間を要する。しかし、固形燃料の場合はつくり置きして保管することができ、発射の準備にも時間を要しない。緊急的なミサイル発射もあり得ることになり、それだけ発射前に撃墜することが難しくなるわけだ。

移動発射台による発射が可能となれば、普段は洞窟などの安全な場所に発射台とミサイルを隠しておき、必要となった場合に出して瞬時に発射するということが可能になる。迎撃する側からすれば、ミサイルがどこから飛んでくるかわからないため、レーダー監視などで発射地点を特定するのが非常に難しくなる。

北朝鮮の移動型発射台は『コールド・ランチ』と呼ばれる2段階発射型とみられている。通常、発射台は1回の発射で使用不能になるが、コールド・ランチの場合は噴射してから発射させる構造になっているため、発射筒が何度でも使えるというメリットがある。つまり、ミサイルを積み替えることで連続発射が可能となるわけだ。

これは、北朝鮮の技術が飛躍的な進歩を遂げていることを示すものだが、中国が技術供与しているともいわれている。あとは核の小型化が完了すれば、アメリカにとってはさらにやっかいな事態となるだろう」

中国に不満の米国内で北朝鮮攻撃の気運高まる

その中国の習近平国家主席は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と4日に会談を行い、北朝鮮のミサイル発射に対して「受け入れられない」と非難する一方で、米韓の合同軍事演習やアメリカによる韓国への地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)配備の中止を求めるなど、対米批判も繰り出した。なぜ今、中露が結束を強めるのだろうか。

「4月に行われた米中首脳会談において、ドナルド・トランプ大統領と習主席は貿易および北朝鮮の問題について100日以内に成果を求める『100日計画』を策定している。この期限は7月中旬。しかし、中国の対北制裁は大きな進展がないため、アメリカは南シナ海をはじめとして中国に強い圧力をかけている。

仮に北朝鮮問題が片付けば、アメリカの次のターゲットは中国が領土拡張を続ける南シナ海問題となる。中国はそれをよくわかっているため、あくまで北朝鮮を盾にするかたちでアメリカとの交渉を継続したい。

また、中国は秋に5年に一度の共産党全国代表大会を控えているが、これに向けて党内の権力闘争が激化しており、現状では習主席の政敵である中国共産主義青年団が勢力を伸ばすという見方もある。そのため、中途半端な妥協もできない。そんな構図のなかで、身動きが取れなくなったといえる」(同)

確かに、ここのところアメリカは中国を牽制する動きを連発している。2日にはトランプ政権下で2度目となる南シナ海での「航行の自由」作戦を実施。6月には、北朝鮮との違法取引を理由に中国の銀行に金融制裁を科したほか、台湾に総額14億2000万ドルにおよぶ武器売却を決定している。これらは、中国に対する不満の表れなのだろうか。

「いずれにせよ、トランプ大統領が中国への圧力を強化することは確実だ。今、アメリカ国内では、北朝鮮に拘束されていたアメリカ人大学生が帰国後に死亡した問題で、『北朝鮮に制裁を科すべき』という国民感情が高まっている。また、リベラル系メディアの代表格であるCNNまでもが対北制裁を求めるコラムを発表するなど、戦争に向けての世論が形成されつつあるといえる状況だ。

当面、焦点となるのは7日から行われるG20(20カ国・地域)首脳会議だ。今回の議長国はドイツで、どちらかといえば中国有利、アメリカ不利という構図になる。元来、頑固で意思を曲げないドイツは調整力が低く、本来であれば調整役を担うはずのイギリスはテリーザ・メイ政権がレームダック(死に体)化している。ここでどのような合意がなされるかが、今後の国際情勢を左右するだろう」(同)

北朝鮮、6回目の核実験を強行の可能性も

安倍晋三首相は、G20首脳会議において「北朝鮮問題への国際社会の連携を強く訴えたい」と表明している。また、G20首脳会議では米中首脳会談や米露首脳会談も行われる予定だ。

5日、韓国の韓民求国防大臣は、北朝鮮が6回目の核実験を強行する可能性について「高いとみている」と語っているが、核実験強行となれば、トランプ政権の設定する「レッドライン」(越えてはならない一線)を越えることになる。北朝鮮をめぐる情勢が、再び緊迫化してきた。 ビジネス・ジャーナルより

北朝鮮ミサイル発射で自衛隊が反撃は可能か

国連安全保障理事会は20日、北朝鮮による16日の弾道ミサイル発射を強く非難する報道機関向け声明を発表した。朝鮮人民軍の創設記念日である25日の「建軍節」の前後に、再び北朝鮮がなんらかのアクションを起こすことも懸念されている。その場合、トランプ大統領が「すべての選択肢がテーブルの上にある」と表明している米国が、北朝鮮への武力攻撃を仕掛ける可能性はあるのだろうか。
 
元防衛大臣で拓殖大学総長、安全保障のスペシャリストである森本敏氏に解説してもらった。

戦略的忍耐が今後も継続か

北朝鮮の核・弾道ミサイル開発の狙い・目的は、結局、米国に対して直接、脅威を与えうる抑止手段を保有し、その能力を米国に確信させて米国に手出しをさせないようにすることにあります。つまり、それは金正恩体制の生き残りを図るということです。したがって、そのような核・ミサイルの開発レベルに達するまで国の内外における忠告や勧告を受け入れることは困難であると考えられます。現在は、米中首脳会談後に米国から軍事圧力をかけられ、中国から外交上の説得を受けていると想像されますが、中国の外交上の説得や経済上の制約がどのような効果を生むかについては疑問のあるところです。

そこで、25日には建軍記念85周年になりますし、北朝鮮がとるかもしれない挑発活動を考えてみたいと思います。

第一は、弾道ミサイル開発を続け、射程を伸ばすためにさらなるミサイル発射を行うことです。4月16日にも中距離ミサイルを発射し、失敗したと報じられていますから、少なくとも12日以降、中国が挑発活動をやめるよう説得していたとすれば、これは奏功しなかったということです。しかし、今後、弾道ミサイル発射を再度行うと仮定して、それが日韓両国の領土・領海あるいは、米軍艦艇に直接着弾するような発射であるとすれば、日・米・韓などは自衛権を行使して破壊することが国際法上は認められています。

他方、どこの国の領海・領空も侵害せず、ミサイルが公海上に着弾する場合には、安保理決議の違反ではありますが、国際法上、自衛権を行使して破壊することは困難です。ただ、日本のEEZ(排他的経済水域)内にいる日本の漁船に直接当たるような発射が行われたら、日本国民の生命・安全を守るため、これを破壊することは当然、自衛権の行使として認められます。米国は、この弾道ミサイルの発射がどんどん延長され、ICBM(大陸間弾道ミサイル)となって米本土に到達することに脅威認識を持っていると思いますが、北朝鮮が米本土に向けて弾道ミサイルを発射する場合、これをミサイル防衛システムで破壊することは米国の自衛権の問題になります。

第二に、6回目の核実験を行った時はどうなるかということです。その際、次の核実験が北朝鮮の核開発プロセスの中でどのような位置にあるかということを、米国がどのように評価しているかが重要です。次回の核実験で核の小型化、弾頭化に成功して北朝鮮が間違いなく後戻りできない核保有国になるかどうかです。米国は、この点に懸念を有しているので、中国と協議して、中国に北朝鮮への働きかけを進めているところです。

中国は、北朝鮮の挑発活動に伴って米国が北朝鮮に軍事力を使って実力行使することに強く反対していますし、そのためには半島の非核化、平和協定交渉を進めたいと米国に説明しているようですが、米国の圧力のもとで中国の説得が成功するのかどうか、うまくいかない場合に米国は中国とどのような協議をするのかに注目が集まっているところです。

いずれにしても半島における有事は誰も望んでいませんので、誰も望んでいないことが起こるとは考えにくいですが、北朝鮮が誤計算しないよう期待するところです。それがなければ、今回は今までにない緊張関係が生まれ、米中の協調が図られつつ、結果として事態が先延ばしになったということになります。そうなると、戦略的忍耐は終わったのではなく、今後も続いていくということです。 ビジネス・ジャーナルより

仁徳天皇陵含む百舌鳥・古市古墳群が世界文化遺産国内候補

文化審議会は31日、平成31(2019)年の世界文化遺産登録を目指す候補として、大阪府の「百舌鳥(もず)・古市古墳群」を選んだ。来年2月までに政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦書を提出し、31年夏のユネスコ世界遺産委員会で審査を受ける見通し。
 
同古墳群は堺市の百舌鳥古墳群と、大阪府羽曳野、藤井寺両市に広がる古市古墳群の総称。古墳群は、国内最大規模の「仁徳天皇陵古墳」(堺市、全長486メートル)や応神天皇陵古墳(羽曳野市、同425メートル)をはじめ、古墳時代最盛期の4世紀後半~5世紀後半に築造された49基で構成する。全長200メートルを超える前方後円墳は全国に約40基あるが、11基が立地する。

堺市など地元自治体は、古墳群について、「天皇陵を中心に、約1600年前の姿を今に伝えている」などととして推薦を求め、これまでに25、27、28年の3度、文化審議会で審議されたが、いずれも見送られていた。

このため、今回は「仁徳天皇陵古墳」をはじめ、大小さまざまな形が存在する古墳群は他に例がないとする「多様性」をアピールしたことが結果に結びついたとみられる。

この日の文化審議会では、「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田の3県)、「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」(新潟県)の2件も審議対象とされたが、今回は見送られた。  産経フォトより

北朝鮮、戦争なら米中露が分割統治か

5月29日付記事『ロシア、北朝鮮を実質的支配でミサイル発射を主導か。中国とロシアに紛争の兆候も』では、北朝鮮をめぐる問題について、ロシア情勢に詳しい政治学者で筑波大学教授の中村逸郎氏の話をお伝えした。

中村氏によると、北朝鮮のミサイル発射はロシア主導で行われたものであり、金正恩(キム・ジョンウン)体制はウラジーミル・プーチン大統領の傀儡政権といっても過言ではないという。

北朝鮮情勢をめぐっては、アメリカのドナルド・トランプ大統領の動きも見逃せない。現在、トランプ大統領はいわゆる「ロシアゲート事件」に揺れているが、中村氏は「そもそも、トランプ政権を誕生させたのはロシアですよ」と語る。

「モスクワのクレムリン(旧ロシア帝国の宮殿)近くにリッツカールトンという超高級ホテルがあります。そこに2013年11月、トランプ、のちに選対本部長となるポール・マナフォート、外交政策アドバイザーとなるカーター・ペイジの3人が訪れます。プーチンが招いたのです。ロシア側から誰が出席したのかはわからないのですが、この3人とロシアの中枢が会っています。

そこで、プーチンは『トランプ、お前は大統領をやれ』と言った。ロシア側は『ヒラリー・クリントンおよび民主党に関する情報はすべて渡す』と約束し、トランプは多額の選挙資金ももらっています。14年のクリミア併合の前ですが、ロシアは人権問題で経済制裁を受けていました。プーチンとしては、トランプに大統領になってもらい、それを解除してほしいというのが狙いだったのでしょう」(中村氏)

16年のアメリカ大統領選挙では、ロシアによるサイバー攻撃が取り沙汰されているが、これは事実なのだろうか。

「当然、やっていますよ。イギリスの新聞『ガーディアン』などが報じていますし、アメリカでは周知の事実です。トランプ政権の中枢は、ほとんどがロシアとのパイプを持っています。国務長官のレックス・ティラーソンは、エクソンモービル会長のときにロシアの国営石油企業・ロスネフチと組んで北極海とサハリン北部の共同開発を行っています。彼は、ロシアへの経済制裁に反対しています」(同)

ロシアの思惑通りにトランプ政権が発足した後、世界の勢力図はどう変わったのか。

「中国とロシアの蜜月が崩されかけています。14年3月にロシアがクリミア半島を併合したこと対して、翌年のG7(先進7カ国)サミットで経済制裁が決定しました。その後、東方外交にシフトしたロシアは中国との関係を強化します。

しかし、大統領になったトランプが世界を見わたしたとき、『中国とロシアの仲がいいという状況は嫌だな』と考えた。もともと、トランプは為替操作などの問題もあり、中国が大嫌いです。ただ、彼が頭がいいのは、嫌いな奴を排除するのではなくて取り込むこと。

それが4月の米中首脳会談につながるわけですが、その最中にアメリカはシリアにトマホークを撃ち込みました。

夕食を終えて、デザートのチョコレートケーキを食べているときに、トランプはその事実を習近平国家主席に伝えたのです。それを聞いた習は、首を縦に振ってうなずくことしかできなかった。それにブチ切れたプーチンは、ロシアのテレビで習やその関係者に対して『マヌケ者!』と罵っています。トランプは、シリア空爆によってロシアと中国の間に楔を打ち込んだのです。

経済制裁解除ならロシアが北朝鮮を“捨てる”?

前回記事で、中村氏は「北朝鮮のミサイル発射はロシアの手によるもの」という見方を示していた。では、なぜロシアは北朝鮮からミサイルを撃っているのだろうか?

「経済制裁を解除してもらうためです。現在、ロシアは銀行や天然資源関連企業など約350社がブラックリストに載っていて、欧米や日本との取引が禁止されています。たとえば、日本の商社がブラックリストに載っているロシア企業と取引をしてアメリカに見つかれば、その商社はアメリカとの取引ができなくなります。そういった事情もあり、この経済制裁はロシアにとって大きな痛手です。

今、ロシア人の51.3%が『自分は貧困』だと思っているというデータがあります。ロシアでは、来年の3月に大統領選挙が行われます。もちろん、プーチンの再選がほぼ確実ですが、問題は投票率です。

『最後まで何が起きるかわからないのが選挙なのに、なんでロシアだけはプーチンが再選するって決まっているんだ。こんなに貧困なのに』という声が30代以下の若者層に増えてきており、彼らはツイッターでつながっています。そうした不満分子をなだめるためにも、経済の状態を上向きにしないといけない。そのためには制裁解除が必須であり、最初ロシアはシリアを利用しようとしました。しかし、一向に解除されない。

そこで、今度は北朝鮮を使おうということでミサイルを撃って危険をあおっているわけです。今、世界でどこが北朝鮮と対話できるかといえば、ロシアしかありません。プーチンとしては、『その役割を引き受ける代わりに経済制裁を解いてくれよ』というわけです。

貧しい国や無能な指導者の国を見つけて『将来、外交のカードに使えるな』と思えば、そのための布石を打っておく。以前から、それがプーチンのやり方です」(同)

では、もし実際にロシアの経済制裁が解除されたら、その後はどうなるのだろうか。

「ロシアは北朝鮮を捨てるでしょう。核だけは引き揚げさせて、後は野となれ山となれ。不凍港の羅津港だけはほしいと思いますが。しかし、経済制裁を解除するということは、ロシアがクリミアを強制的に併合したことを認めるということですから、欧米は簡単には解除しません。

仮にロシアのクリミア併合を認めてしまえば、『あのやり方がOKなんですね』ということで暴れ出しそうな国がたくさんあります。中国、フィリピン、トルコ、イラン。特にドイツのアンゲラ・メルケル首相は原理主義者で経済制裁解除には強硬に反対しているので、現実的にはかなり難しいでしょう」

第三次世界大戦なら米中露が北朝鮮を分割統治か

すると、この後の展開は、いったいどうなるのだろうか。

「中国は、北朝鮮との国境に人民解放軍の兵士を20万人ほど集めています。その理由について、中国側は『難民が流入するのを防ぐため』と説明していますが、難民が発生するということは金正恩体制の崩壊を意味するため、北朝鮮を刺激する言い方ですよね。今、北朝鮮と中国の間の緊張はかなり高まっています。

一方、ロシアは4月に北朝鮮との国境に2万6000人の兵士を集めています。北朝鮮との国境のハサンは、人口600人くらいの小さな村です。そんな場所に、2万6000人の兵士がどうやって滞在するのか。すでに、ロシア兵は北朝鮮に入っていると思います。実際、戦車などを載せた30両編成の貨物列車が北朝鮮に向けて走っている映像がロシア人によって撮られています。

北に中国、南に米韓というふうに挟まれた北朝鮮をロシアが支えているという構図です。緊張が極限まで高まれば、中国と北朝鮮が小競り合いを起こして戦争に発展する可能性もあり得るでしょう」(同)

仮にそうなれば、ロシアが北朝鮮を支援することになり、米韓も静観しているわけがない。朝鮮半島は米中露による三つ巴の争いになるのだろうか。

「今のシリアのような混沌が生まれると思います。北朝鮮をめぐって、ロシアで言われているのは『第三次世界大戦』の可能性です。『終わりのない悲惨さを選ぶのか、悲惨な終わり方を迎えるのか、そのどちらかだ』と言われています。なかには、『悲惨な終わりのほうがいいのではないか』という意見もありますが、それは核戦争を意味します」(同)

仮に第三次世界大戦が勃発したら、日本にも核ミサイルが飛んでくる事態になるのだろうか。

「あり得ます。狙われるのは、青森県の三沢基地。西日本は朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)の力が強くて在日朝鮮人も多く、資金源になっているため、狙ってこないでしょう」(同)

戦争の結果、世界はどうなってしまうのか。

「最終的に、北朝鮮は米中露によって3分割で統治されると思います。プーチンは『北朝鮮の政府から正式な要請があったから兵力を入れた』という説明をするでしょうから、金正恩体制は守られます。北朝鮮の核を管理できるのはロシアだけということもあり、分割統治になったとしても、かなりの大部分をロシアが占めるでしょう。

今、世界はハルマゲドンですよ。すでに『情報戦』という恐ろしい戦争に巻き込まれています。トランプのロシアゲート問題を最初に報道したのはワシントン・ポストですが、情報を流したのはロシアです。トランプがロシアのセルゲイ・ラブロフ外相にIS(イスラム国)についての機密情報を漏らしたということですが、そのときの2人の写真はアメリカのマスメディアには一切出ませんでした。写真を出したのはロシアの通信社です。

ちなみに、プーチンは『秘密は、トランプからラブロフに言ったんだろう。でも、秘密はばらされたらもう秘密じゃない』と言っています。もう、わけのわからない世界。まさにハルマゲドンですよ」(同)

ミサイル発射という目に見える危機よりも、もっと深い危機が世界を覆っているのだ。
ビジネス・ジャーナルより

マッカサーが見た日本人の弱点

1941年12月8日、真珠湾攻撃と同日、マッカーサーは、アメリカの植民地だったフィリピンで日本軍を迎え撃つ。マッカーサー軍15万人に対し、日本軍はその3分の1にも満たない4万3000人。マッカーサーは余裕で撃退できると自信を持っていた。しかし日本は、初日の爆撃で大きな成果を上げ、フィリピンの航空戦力を壊滅まで追い込む。その状況にマッカーサーは、「日本軍の戦闘機は、ドイツ人パイロットが操縦していた」と本部に報告するまで日本軍を低く評価していた。

ところがその日本軍の怒涛の進軍は止まらず、マッカーサーは侵攻からわずか1ヶ月で首都マニラを明け渡すことになり、マニラ近くのバターン半島での防衛戦しか残された道はなかった。
2017-06-20 16:28:59  peninsula_content.jpg
小さい半島で大軍を抱えることになったマッカーサー。致命的なことに食料がなく、飢餓と疫病、そして連日の日本軍の猛攻に誰もが衰弱していった。「このままではマッカーサーが捕虜になりかねない」と見かねたワシントン側が、マッカーサーにフィリピン脱出を命じた。
 
悩んだ末の決断ではあったものの、司令官たる者が部下を捨て、なんと8万人以上もの捕虜を残して、マッカーサーは暗く狭い魚雷艇に乗って戦地を脱出していった。
 
マッカーサーの父はフィリピンの初代総督で、彼自身もフィリピンで家族と生活し、フィリピン陸軍元帥に就任。第2の故郷とも呼べるような土地で、日本軍に追い詰められ大量の捕虜を置いて逃走した経験は、マッカーサーの軍人人生において「大汚点」となった。しかもその汚点をつけたのは、彼にとって格下のはずだった「まさかの日本人」。
 
その胸をえぐるような悔しさを表した行動が、2年半後の1944年から見られる。
 
既に日本は大戦力を失い、サイパンも陥落。アメリカの参謀本部の提案は、無防備な日本本土を攻撃してトドメをさすか、日本軍が大軍を配置するフィリピンを素通りして台湾に侵攻するかだった。
 
しかしマッカーサーは、自分に大汚点をつけた日本人への恨みを晴らすために、自分の思い入れがある土地を奪還するためだけに、フィリピンへの侵攻を進めてしまう。
マッカーサーの復讐戦と恨み
その数、マッカーサー軍125万人に対し、日本軍40万人。
 
出だしのレイテ沖海戦で日本海軍が大敗し補給路を断たれてからは、フィリピンの日本軍は完全に孤立した戦いに。どの戦いでも日本軍は敗れた。しかし食料も、武器も、弾も、清潔な水もないのに、敵に決定的な勝利をなかなか渡さない日本軍。

どれだけしぶとく最後まで戦ったかは、フィリピンでの日本兵の死亡数が十分に物語っている。
 
40万人いた日本兵のうち、戦死したのは34万人。負傷者も合わせたら無傷だった者はいない。ほぼ全滅になるまで、飢えと疫病にまみれながら、日本軍は徹底抗戦した。

これは、マッカーサーが逃走した先のフィリピンの戦いとは真逆。あのときのアメリカ軍残兵はほとんどが降伏して捕虜となっていた。抗戦状態も長引き、日本は補給もないのに終戦まで10ヶ月を耐えた。
 
フィリピン制圧後もマッカーサーの日本への恨みは収まらず、大汚点を付けられた時の指揮官・本間中将と、復讐戦時の指揮官・山下大将の2人を、弁護なしのリンチ裁判のような形で処刑に追い込んでいる。
 
山下大将はフィリピンで絞首刑にされたが、軍服の着用も許されず、囚人服のままの処刑だった。遺体は刑場付近に埋められたらしいが、現在も所在は不明。本間中将もその後銃殺刑にされたが、処刑日時は1946年4月3日午前0時53分。ちょうど4年前にフィリピンで、本間中将がバターン半島に籠るマッカーサー軍に総攻撃の命令を下したのがこの日時だった。
 
マッカーサーの大人げない執拗な恨みが、滲み出てると言うしかない。
マッカーサーが見つけた日本人の弱点とは?
しかし、こんなに日本に恨みを持つ人物が、日本占領政策のトップに就任したとは、私たちにとって最大の不幸だったのかもしれない。
 
マッカーサーは1941年からずっと日本人について考えてきた。いや、もっと前からかもしれない。マッカーサーは小さい頃父親と共に来日し、日本軍の英雄である乃木希典や東郷平八郎と会う機会すらあり、その生き方に感銘を受けた日本通でもあった。
 
そんなマッカーサーだからこそ、日本人の強みの原点は既に見抜いていた。

それは、日本人特有の精神文化、規律のとれた習慣、周りを思う道徳心。

この強みこそ、日本人の弱点になってしまった。「これを奪うことが日本を再起不能にする。二度とアメリカに歯向かわない国にする」と確信したマッカーサーは、これを教育で徹底的に破壊することに力をいれる。
 
そのスピードは早く、占領開始から2週間もせず「国体」と「神道」の抹殺を命令、2ヶ月後には現行教科書の使用を停止、4ヶ月後には教育界やマスコミから都合の悪い人物を公職追放で駆逐、8ヶ月後には不適格な思想を持つ教職員を排除するための審査を開始。この審査にあたっては、全国130万人もの教職員が対象になった。そして1年後には、高等師範における英才教育の廃止なども行われている。

そして、明治より学校教育のベースになっていた「教育勅語」が、「軍国主義を生む」として捨て去られる。だが、それを学んできた私たちの祖父母、その親兄弟たちは、そんなに好戦的な恐ろしい人たちだったのだろうか?
さらに、同じく明治から日本が「欧米列強に牛耳られまい」と取り組んだ、日本的なイデオロギーや列強の研究などを扱った書物が、7千冊以上GHQにより葬り去られた。先人の叡智の結晶とも言えるものが、現代の私たちの目には決して触れないようになってしまった。
日本が弱くなってしまった理由
こうして、過去から受け継いできたものを全部捨て去って、日本の教育が空洞化したところで日本人に教えられるようになったのは、「歴史の上澄み」と「平和を愛する民主主義」。
 
これでは日本が精神的主柱をなくしてボロボロになるのは必然だった。「過去を失い自分の国のなりたちがわからない」とはつまり、「自分のこともわからない」ということ。アイデンティティを喪失し、目隠し状態になった日本人。これは、マッカーサーの計画通りになってしまった。
 
結果として私たちの多くは自分の国の歴史、特に近代史を「なんとなく」しかわからない状況になり、しかも「侵略戦争をした」とする後ろめたい気持ちすら埋め込まれている。なので外国から謝罪を求められれば、毅然とした対応が取れず、何度も何度も謝罪してしまう。
 
日本政府や高官が戦後、公式に謝罪に触れたのは45回。非公式ならそれ以上になる。
 
「あの太平洋戦争はなぜ起きたのか?」 こんな大事なことも私たちが話したり考えたりすることすら、タブーのように扱われてきた。

先人たちがどうしてあんなに血を流したのか、何のために戦ったのか、どうしてあんな戦い方ができたのか? それに答えられないままでいる。
 
一般的には、軍部の一部が暴徒化して、侵略行動を激化させていったとされている。これは、マッカーサーが実質責任者だった東京裁判の考え方でもある。
 
しかし果たしてそれだけだったのか? 資源もない日本が国力と国民を削ってあれだけ大きな戦争をしたのは、ただの一部の人間の利己的な侵略のためだったのだろうか? 
日本が戦争した理由に答えられない日本人
その答えのためにもう少し時代を遡ってみれば、太平洋戦争前も、日本は驚くほど多くの大戦争をしている。太平洋戦争、日中戦争、第一次世界大戦、日露戦争、日清戦争。そしてその前は国内でも西南戦争と戊辰戦争が起きている。
 
しかしその前はといえば? 天下泰平の江戸時代は260年も戦争がなく平和だった。その日本人が、江戸が終わってから明治維新を経て、終戦に至るまで約70年。決して豊かな国ではないのに、多額の借金を背負い、多くの犠牲を出して、人が変わったように戦争に走ったのはなぜだったのか?
 
明治以降に日本人が作り上げた教育勅語や数々の書物をマッカーサーがあそこまで徹底的に葬り去ったのは、そこには何か知られたくない秘密でもあったのだろうか?
 
日本が数多くの戦争に走った起源である明治時代。そのころに育まれた精神や知恵を失った日本人。この空白には、一体何があったのか。 
 
これを紐解いていくには、この時代の始まりである明治維新に重要な鍵があるのが必然的に見えてくる。しかし、マッカーサーが作り出した空白を抱えたままの私たちの目には、それが見えなくなってしまっている。あの革命の本当の姿は、どんなものだったのか?
 
タブーを破って私たち日本人の歴史を新たに見つめ直すとき、マッカーサーが仕掛けた目隠しがはずれ、彼が恐れた本来の日本人が目覚めてくるのではないだろうか。PRIDEsndHISTORYより

イエメンの子どもたちの約80%、即時の援助必要 国連

 【7月26日 AFP】国連(UN)は26日、内戦下のイエメンでは戦争およびコレラと飢餓のまん延が複合的に絡み合い、国内の子どもたちおよそ80%が援助を必要とする深刻な状態に置かれていることを明らかにした。
 
2日間の日程でイエメンを訪れた国連機関の代表者3人は共同で声明を発表し、「イエメンの子どもたち80%近くが即時の人道支援を必要としている」と訴えた。
 
また「約200万人の子どもたちが深刻な栄養失調の状態に陥っている」と明らかにし、「栄養不良のためコレラに感染しやすくなり、病気がさらなる栄養失調を生み出している」「ひどい組み合わせだ」と指摘した。
 
イエメンではサウジアラビアが支援する政府側と、イランが後押しするイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力「フーシ派(Huthi)」との戦闘が2年以上続いており、インフラの多くが破壊され、数百万人が飢餓のリスクにさらされている。 (c)AFPより
 



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    北朝鮮のミサイル開発に中国軍部が関与か

    7月20日に発足から半年を迎えたアメリカのドナルド・トランプ政権が、中国への制裁を強めている。
     
    6月には、北朝鮮との違法取引を理由に丹東銀行に金融制裁を科したほか、台湾に対して総額14億2000万ドルにおよぶ武器売却を決定。7月に入り、トランプ政権下で2度目となる南シナ海での「航行の自由」作戦を実施した。

    背景には、北朝鮮のミサイルおよび核兵器の開発を止めたいという狙いがある。7月4日(アメリカの独立記念日)に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に対して、トランプ大統領はツイッターで「この男はほかにやることがないのか」と発言。21日には、国務省がアメリカから北朝鮮への渡航を原則禁止する方針を発表した。その後、北朝鮮は28日に2度目のICBM発射を決行した。

    米中朝の緊張が高まるなか、日本では「テロ等準備罪」が新設された改正組織犯罪処罰法が11日に施行された。これを踏まえて、政府は国際組織犯罪防止条約(TOC条約)を締結、テロや組織犯罪に対する国際的な連携の輪に加わることになる。

    今後、世界はどう動くのか。7月29日に『決裂する世界で始まる金融制裁戦争』(徳間書店)を上梓した経済評論家の渡邉哲也氏に聞いた。

    ●米国、北朝鮮を再び「テロ支援国家」に指定か

    北朝鮮をめぐる情勢が、再び緊迫化しています。

    渡邉哲也氏(以下、渡邉) 今、アメリカでは北朝鮮を再び「テロ支援国家」に指定する動きが高まっています。現在、指定されているのはイラン、スーダン、シリアの3カ国。北朝鮮は、かつては指定国でしたが、ジョージ・W・ブッシュ政権下の2008年10月に解除されました。そして、バラク・オバマ政権下では「戦略的忍耐」の名の下に静観が続いていたわけですが、トランプ政権は4月に再指定する法案を下院で可決しました。

    また、北朝鮮に対する経済制裁を強化する法案も成立させようとしています。5月に下院で可決されており、上院での可決後に大統領の署名を経て成立する見通しです。同法案の目的は、北朝鮮の労働者を雇用する海外企業や北朝鮮と取引をしている金融機関への制裁を強化するというもの。また、北朝鮮のミサイルおよび核開発の資金源となっている外貨獲得の手段を絶つという狙いもあるでしょう。

    本書に詳述していますが、7月に発射されたICBMを含めて、北朝鮮のミサイル技術や開発体制は格段に進歩しています。そして、その裏では中国の軍部が関与している可能性が高いといわれています。あとは核の小型化が完了すれば、アメリカにとっては脅威となり得るでしょう。そのため、アメリカは中国に圧力をかけるかたちで北朝鮮のミサイル・核開発を完全に放棄させたいのですが、進展がないため強硬手段に出ているわけです。

    4月の米中首脳会談で策定された「100日計画」の期限は7月中旬でした。

    渡邉 7月には初の米中包括経済対話が行われましたが、共同声明の発表が見送られたばかりか、予定されていた個別の記者会見も中止になるなど、合意とはほど遠い結果に終わりました。

    かねてからトランプ大統領が問題視している鉄鋼の過剰生産に関する問題もくすぶっており、3月には中国産鉄鋼製品に関するダンピングが認定されました。輸出補助金に対する相殺関税251%などの制裁を科すことが決定されています。

    米中は、経済的にも再び対立が深まりつつあります。いずれにせよ、アメリカは段階的に中国に対する制裁を強化していくものと思われます。

    中国がアメリカの要求に従わず、北朝鮮の増長が止まらないとすれば、どういう事態になるのでしょうか。

    渡邉 北朝鮮情勢が切迫しても、アメリカは地上戦を展開するつもりはないでしょう。泥沼化して、ベトナム戦争の二の舞いになるからです。レックス・ティラーソン国務長官は元軍人で「狂犬」との異名を取ることから、好戦的な人物だと思っている人も多いかもしれません。しかし、実務家であり、「軍人ほど、実は戦争をやりたがらない」という側面があるのも事実です。

    中東でも同様ですが、アメリカは消耗戦になればなるほど形勢が悪化します。なぜなら、アメリカでは軍人が1人死亡すれば、遺族への補償などで約9000万円のコストがかかるといわれているからです。つまり、大量の死者を出すような戦況はコストパフォーマンスが悪すぎる。

    そのため、金融をはじめとする経済制裁によって、カネやモノの流れを止めるという手段がメインとなっているわけです。いわば“兵糧攻め”であり、それが「金融制裁戦争」の本質です。そして、そのためには、反社会的勢力に対して国際的に団結する姿勢が求められています。

    ●「テロ等準備罪」で始まる反社会的勢力の排除

    翻って、日本では「テロ等準備罪」法がスタートしました。

    渡邉 それに伴うTOC条約の締結によって、日本のテロ対策は飛躍的に強化されることになります。そもそも、TOC条約はすでに187の国・地域が締結しており、国際連合加盟国の94%にあたります。未締結は小国ばかりであり、これまで日本は世界の趨勢に大幅に乗り遅れていたといえます。

    TOC条約の締結によって、世界各国と犯罪者やテロリストに関する捜査情報を共有することが可能となります。「テロ等準備罪」の成立をめぐっては「審議期間が短すぎる」「現状のままでもTOC条約を締結できるので、必要ない」という主張もありましたが、これはミスリードと言わざるを得ません。

    詳しくは本書で述べていますが、そもそも日本はTOC条約の取り締まり機関である「FATF(マネーロンダリングに関する金融活動作業部会)」から、数回にわたって法整備に関する勧告を受けていたのです。

    「日本もテロの脅威にさらされている」ということでしょうか。

    渡邉 言うまでもなく、北朝鮮の増長は日本にとって大きなリスクです。そして、その北朝鮮をアメリカは「テロ支援国家」に再指定しようとしています。加えていえば、朝鮮半島における朝鮮戦争はいまだ「休戦中」であり、終わっていない戦争がすぐ近くに存在しているのです。

    また、6月には、サウジアラビアなど6カ国が「テロ組織を支援している」という理由でカタールとの国交断絶を発表しました。フィリピンのミンダナオ島では、「IS(イスラム国)」関連の武装組織が島を占拠するという事態が起きています。中東の混乱やヨーロッパでテロが頻発している現状については、言わずもがなでしょう。

    7月に行われたG20(主要20カ国・地域)首脳会議でも「テロ対策に関するG20首脳声明」が発表されましたが、テロ対策および反社会的勢力の排除は世界的な潮流です。

    具体的には、どのような動きが始まるのでしょうか。

    渡邉 日本に限らず、テロ勢力に関連する国家、組織、個人に対して経済的な制裁を科すことで弱体化させるという動きが強まることは確実です。たとえば、理由は明らかにされず、すぐに解除されましたが、沖縄県の米軍基地に反対する活動家の銀行口座が凍結されたことが明らかとなりました。これも、金融規制強化の流れの一環といえます。

    現在、日本で国際テロリスト指定されているのは日本赤軍とオウム真理教ですが、今後は中核派や革マル派などにも対象が広がっていくものと思われます。また、国連の薬物犯罪事務所などが定める条件に従って、日本のテロ関連組織を改めて精査する動きが始まり、必要に応じて国家公安委員会委員長が指定します。そこで指定された団体などに資金提供などを行えば、処罰の対象となります。

    今回の「テロ等準備罪」と14年に成立した「テロ関連3法」、さらに今後、金融機関の口座や年金などの情報との紐付けも始まる「マイナンバー」の本格運用によって、カネの流れの明確化とヒトの特定が進むことになります。

    ●米国、北朝鮮への制裁強化で中国経済が崩壊か

    あらためて、「金融制裁戦争」によって世界はどう動くのでしょうか。

    渡邉 アメリカの北朝鮮制裁強化で中国が崩壊する可能性が高いです。たとえば、先に述べた対北制裁強化の法案に一番反対しているのが中国であり、何度もアメリカに抗議しています。

    なぜかといえば、それによって実際に苦しくなるのは中国だからです。現在、北朝鮮の取引先の約90%は中国企業であるといわれており、資金をやり取りしているのも中国の銀行です。それらの企業や金融機関がすべて制裁の対象となる可能性があるわけで、両者とも貿易決済が一切できなくなり、銀行口座は凍結しなくてはいけなくなるなど、そのダメージは計り知れません。

    仮に中国政府が反発すれば、銀行口座の住所にあたる「SWIFTコード」が削除されることになります。そうなると、強制的にカネのやり取りが停止されることになるわけですが、すでに北朝鮮では3月に3行の「SWIFTコード」が消されており、国際的な金融ネットワークから外されています。

    また、中国では、かねてより問題視されているゾンビ企業が鉄鋼や船舶などの過剰生産の温床ともなっています。国内で余ったモノがダンピングされるかたちで先進国の市場に流入し、マーケットの値崩れを引き起こしているわけです。しかし、前述したように、アメリカは制裁を科すことを決定しており、同様にEU(ヨーロッパ連合)も反ダンピング関税の適用を確定させています。今後は、世界的な中国製品の排除が進められるでしょう。
    infoseek newsより

    シベリアの永久凍土から「北極文明のミイラ」が2体出土

    シベリアの永久凍土から、神秘的な北極文明時代のミイラ化した遺体が発掘された。ヤマロネネツ自治管区知事の発表によると、何世紀もの間シベリアの永久凍土に覆われていたミイラ化した遺体は2体で、毛皮、樹皮などで作られた繊維で厚く覆われていた。大きい方は約1.7メートルで成人した大人、小さい方は6カ月くらいの乳児と専門家は見ている。成人のミイラの方は更に銅版で包まれていたという。
    ■ゼレニー・ヤール遺跡

    これらのミイラ化した遺体は、世界でただ1つ北極圏線上にあるロシアの都市サレハルドの外にある100年前のモニュメント付近で発見された。

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     「EWAO」の記事より
     
    サレハルドは北極海のカラ海に臨み、平均気温は零下6度の極寒の地である。これらのミイラが発見されたゼレニー・ヤール遺跡は、6世紀から7世紀にさかのぼる青銅鋳造工房、8世紀と9世紀の埋葬場所、そして考古学者が13世紀と考える共同墓地、これら3つのモニュメントで知られている。
     
    この遺跡が20年前に発掘されて以来、既に100カ所近くの埋葬地が発見されている。この2体の前にも多くのミイラが発見されており、これらはそのうちの一部である。
     
    専門家はこの謎の文明が銅の医療特性を知っており、その抗菌性を利用してミイラの保存のために遺体に巻きつけたと考えている。ミイラに巻きつけられた銅と繊維に加え、シベリアの氷点下の温度も助けとなりミイラの保存状態はとても良い。
     
    歴史文化遺跡保護利用センターの人類学者、イェブジーニア・スビャトバ氏がヤマロネネツ自治区公式サイトに出したコメントによれば、ミイラの身体の組織の損壊を恐れ、まだ2体の覆いは解かれていないという。

    「成人のミイラの埋葬膜が比較的良好な状態にあることが分かったので、私たちは現場でそれを開けるリスクを取りたくありませんでした。布地を駄目にしないため、我々は覆われていた土ごとミイラを取り出しました」と スビャトバ氏は語る。

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     「Daily Star」の記事より

    北極文明とペルシャ文明に関連が?
     
    今後、ロシア科学アカデミーの支部である北部開発研究所で2体のミイラの包括的な分析が行われる。研究チームはコンピュータ断層撮影法を使用し、遺体だけでなく繭のように包まれている包みの中を全て調査する。またミイラのDNAを研究し、組織学的および寄生虫学的分析も予定されているという。
     
    科学者ミイラの年代を断定していないが、ミイラが発見された発掘現場は13世紀頃のものといわれている。以前に発見されたミイラは全て男性で、また全ての遺体は脚が川の方を向くように埋葬されていた。それらは宗教的な理由からではないかと考えられている。
     
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     画像は「YouTube」より
     
    ここで埋葬された人々が誰で、なぜ北極の果てで死んだのかは分かっていない。しかし以前のDNA分析では、この遺跡が約6000kmも離れたペルシャと関係があるらしいことが分かっており、ペルシャの物と思われる10世紀時代の青銅器も回収されている。研究者は現在、この地域の先住民族とペルシャ文明との結びつきを見つけようとしている。今後の研究で北極文明とペルシャ文明の驚くべき関係が明らかになるかもしれない。 トカナより

     動画は「YouTube」より

    ペンス米副大統領、エストニアへのパトリオット配備に言及

    マイク・ペンス(Mike Pence)米副大統領は30日、ロシアの拡張主義を懸念するバルト3国の一つ、エストニアに地対空誘導弾のパトリオット・ミサイルを配備する可能性に言及した。エストニアを訪問したペンス氏との会談後、同国のユリ・ラタス(Juri Ratas)首相が明らかにした。
     
    ラタス首相はエストニア公共放送(ERR)に対し「われわれはそれ(パトリオット配備)について話した」と説明。ただ、エストニアに配備する具体的な日程や時期については踏み込まなかったという。

    ロシア軍が今後、エストニアとの国境付近で行う軍事演習をめぐり、エストニアと米国、北大西洋条約機構(NATO)の3者間による監視や情報交換の方法についても話し合ったと述べた。

    エストニアは1991年に旧ソ連から独立して以降、ロシアと緊張関係が続く。エストニアが2004年に欧州連合(EU)とNATOに加盟したことについて、ロシアは西側諸国による包囲への危惧を深めた動きだと反発している。

    ロシアが2014年にウクライナ南部クリミア(Crimea)を併合し、軍事演習も拡大すると、エストニアとリトアニア、ラトビアのバルト3国の懸念は一段と高まった。

    ペンス氏は首都タリン(Tallinn)で記者団に、強い調子ながらも一般的な表現で米国が東欧諸国を支援していく考えを示した。(c)AFPより

    籠池前理事長夫妻を逮捕へ 補助金を不正に受け取っていた疑い

    学校法人「森友学園」の籠池泰典前理事長夫妻が国の補助金を不正に受け取っていた疑いがあるとして大阪地検特捜部は2人の取り調べを始めました。特捜部は前理事長夫妻を逮捕するものとみられます。
    「森友学園」を巡っては運営する幼稚園で専従の教職員の数や障害がある子どもの数を水増しし、大阪府の補助金を不正に受け取っていた疑いや小学校の建設工事で金額が異なる契約書を国に提出し、補助金を不正に受給した疑いで籠池前理事長(64)が告訴、告発され、大阪地検特捜部は先月、学園の事務所がある大阪・淀川区の幼稚園などを捜索し、捜査を進めています。

    特捜部はこのうち国の補助金を不正に受け取った疑いで、籠池前理事長と妻の諄子前副園長の取り調べを始めました。
    特捜部は籠池前理事長夫妻を逮捕するものとみられます。

    これまでの取材に対し籠池前理事長は「こちらに反省すべき点もあるが故意ではない。金額の異なる契約書の存在はあとから聞いた」などと説明し4日前に行われた特捜部の事情聴取に対しては「ほぼ黙秘した」などと述べていました。
     
    森友学園の籠池前理事長夫妻は、午後2時すぎ、ワゴン車で大阪地方検察庁の庁舎に到着しました。

    大勢の報道陣が見守る中、夫妻は庁舎の駐車場で車を降り、まっすぐに建物の中に入っていきました。  NHKニュースより

    遺跡だって絶景だってお構いなし!韓国の観光地は落書きだらけ?

    2017年7月27日、韓国・JTBCテレビは、本格的な夏の休暇シーズンを迎え、韓国の観光地で横行している「落書き」の問題について報じた。

    まず紹介されたのは、ソウルから地下鉄でアクセスでき、首都圏の観光客も多く訪れる烏耳島(オイド)の観光名所「赤い灯台」。展望台からは眼下に西海(ソヘ)の干潟を見渡すことができるが、灯台内部の壁は「来訪記念」の文字や愛の告白メッセージで埋め尽くされ、きれいな部分を探すのが大変なほど。落書き禁止の掲示や清掃作業も効果がなく、管轄の地方自治体もお手上げ状態と話す。

    奇岩怪石が絶景を成す名所、仁川(インチョン)の仙女岩(ソンニョバウィ)海水浴場も例外ではない。岩の表面には白いペンキのでかでかとした文字が各所にあり、こちらは落書きではないが岩の間にはバーベキューをした焼け焦げの跡も見つかる。

    山や海のみならず、由緒ある遺跡の落書き被害も深刻だ。2014年に世界文化遺産に登録され、年間400万人が訪れる南漢山城(ナマンサンソン)も、楼閣の柱や城郭の随所に落書きがあり、中にはとがった道具などを使って彫られたものもあるそうだ。

    韓国では、観光地や国立公園での落書き行為は軽犯罪法や環境法などにより罰金や過料賦課の対象になっている。JTBCは「『自分一人くらいは大丈夫だろう』という落書きは、数百年の歴史を持つ文化遺産に対するわれわれの恥ずべき自画像だ」とまとめた。

    この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「中国人を非難できない」「レベルが低過ぎる」など非難コメントが相次ぎ、「防犯カメラで追跡して罰金を取るべき」「口だけじゃなく、ちゃんと処罰して」と強く求める声も上がっている。

    一方で、「偉人は歴史がその名を残し、ごみは自らの手でその名を残す」「『自然は祖先から譲り受けたものではなく、子孫から借りているのだ』という奥深いことわざがある」と名言を寄せるユーザーもいた。 レコードチャイナより

    習近平国家主席のボディーガード

    ボディーガードの訓練(Ed Jones/AFP/Getty Images)
    ボディーガードの訓練(Ed Jones/AFP/Getty Images)
     
    消息筋によると、習近平国家主席は地方や軍部視察の際、過去複数回にわたり暗殺計画が企てられていたため、習主席のボディーガードの人選にあたっては、これまでにない厳しい条件が設けられている上、人選体制も中国共産党の歴史上に異例なものであるという。

    ボディーガードになるための条件

    香港の雑誌『動向』6月号によると、従来の国家主席の護衛の人選にあたっては厳しい条件が設けられていたが、現在の習主席の場合は、この条件が大幅に修正が加えられさらに厳しくなったという。
     
    習主席に随行する護衛の数は、以前の8人1組から12人1組に、身辺警護の人数も6人1組から8人1組に増員された。

    随行と身辺警護の任務にあたるボディーガードは人民解放軍総参謀部保衛部に6年以上在籍していなければならず、更に政治背景考査と専門技能審査が求められる。

    技能的には、8種以上の武器の取り扱いに優れていること、同時に両手で銃を構え撃ち、いずれも目標物に命中させることなどが求められている。一説によると、随行ボディーガードは異なる3つのタイプの拳銃と、刃物2つ、煙幕1つを常に携帯しているという。

    たび重なる暗殺未遂事件と「超」第一級態勢の護衛

    博聞社3月7日付けの報道によると、習氏の現在の護衛態勢は歴代最高指導者の中でも最も厳重であり、外出するときの護衛は通常の政治局常任委員の最高レベ ル「第一級態勢」を遥かに超えている。毛沢東にはかつて陸軍のみの中央警備団が付いていただけだが、習氏の外出時の警備に関わっているのは、武装警察や陸軍特殊 部隊、空軍、ミサイル部隊、時には海軍にまで及ぶ。この異常な警備態勢は、共産党内部で習氏の政策に抵抗する勢力がうごめいていることを反映している、と報道は分析している。

    香港メディアによると、習近平陣営と江沢民派の衝突が激しさを増す中、犯した罪の清算から逃れるため江沢民派は必死に抵抗し、習氏の暗殺をも繰り返し試みたという。習氏はこれまで少なくとも6回の暗殺未遂に遭っており、いずれも内部関係者による犯行であることが判明している。

    中国共産党の歴史上、異例な警護人選体制

    たび重なる暗殺未遂事件のため、習氏はそれまでの身辺警護に当たっていた人員を総入れ
    替えさせた。

    江派の人物に掌握されていた中央警衛局という既存の警護人選体制を飛び越えて、全ての警護要員が中央軍委により従軍中の現役特殊部隊から新たに選抜され、習氏から信頼されている共産党中央事務局主任と中央警衛局政委を兼任している粟戦書氏からの命令を直接受けるようになった。

    江派の「近衛軍」と言われた中央警衛局に所属していた士官と兵士の大部分はすでに異動させられ、38軍の精鋭部隊が中南海に駐屯することになった。

    このように、習主席が従来のシステムを使わず自身のボディーガードの人選に直接指示したことは、中国共産党の歴史の中でも非常に異例な出来事と言える。

    これと同時に、習主席は中央警衛局の身辺護衛を始め、北京衛戍部隊、北京軍区、さらに北京市内のセキュリティに責任を負う公安システムまで、絶えず信頼できる部下をトップに抜擢して現場を掌握させ、四重の守りを固めている。 大紀元日本より

    安倍首相、北ミサイルでトランプ大統領と電話会談

    28日の北朝鮮のICBM発射に関する報道を見る韓国市民。(KIM WON-JIN/AFP/Getty Images)                                 

    安倍総理は総理大臣官邸で行った記者会見で、トランプ大統領との間で北朝鮮問題について「かなり突っ込んだ意見交換を行った」と述べた。
     
    総理は、日米と国際社会は連携しながら北朝鮮問題を、平和的に解決をしていくための努力を積み重ねてきたが、北朝鮮は「それらをことごとく踏みにじり、一方的にエスカレーションさせた」と非難した。
     
    また「こうした厳然たる事実を中国、ロシアを始め国際社会は重く受け止め、圧力を高めなければならない」と指摘した。
     
    総理によると、トランプ大統領は同盟国を守るためすべての必要な措置をとるとのコミットメントを示した。総理は、今後日米の防衛態勢と能力向上のための具体的な行動を進めていくと語った。
     
    両首脳の電話会談は7月3日に続き、今月2回目となった。今回は午前8時ごろから約50分間続いた。  大紀元日本より

    2020年には日本を超える!? 韓国の最低賃金の値上げ率がスゴい

    日本の今年度の最低賃金の目安が決まった。前年度から3%引き上げた全国平均848円となった。

    これは2年連続過去最大の引き上げ率で、「毎年3%程度引き上げ」という安倍政権の目標に合わせる形となっている。

    お隣・韓国でも2018年度の最低賃金が決まった。それも、過去最大の引き上げ幅だ。

    韓国は16.4%アップの背景

    2017年現在の最低賃金は6470ウォン(約640円)だが、来年度はなんと16.4%引き上げた7530ウォン(約750円)になるという。

    引き上げ率が2桁になるのは2007年の12.3%以来11年ぶりのことで、もしこのまま2桁ペースでの引き上げが続けば、2020年には日韓の最低賃金が逆転する見込みだという。

    韓国の文在寅政権は「2020年の最低賃金を1万ウォン(約1000円)にする」ことを公約に掲げており、先日発表した「100大国政課題」にも賃金格差解消を強く訴えていた。

    つまり、今回の急激な引き上げは公約実践に向けた第一歩というわけだ。

    韓国では今回の最低賃金引き上げによって277万人の労働者がその影響を受けるという。年齢別に見ると19歳未満が63.8%で最も多く、非正規雇用の割合が多い20~24歳と60歳以上はそれぞれ35.2%、34.4%だった。

    近年、韓国の若者たちの間では「ヘル朝鮮」や「スプーン階級論」などの造語が次々と生まれその将来を憂う声が絶えなかったが、最低賃金の引き上げが、一筋の光として期待されている部分もある。

    ただ、今回の政府決定について韓国内では激しい賛否両論が巻き起こっているのも事実だ。

    反対派の主張は「最低賃金が上がればかえって雇用が減り、サービス質の低下、経営悪化につながる」ということ。

    一方の賛成派からは「雇用主は当分辛いかもしれないが、この画期的な引き上げは経済不平等の解消、産業構造の変化、労働時間短縮に導くため避けては通れない道だ」という声が上がっている。

    もっとも、それ以前の問題として韓国社会に蔓延している「賃金の未払い」が気になるところでもある。

    韓国の労働運動団体であるバイト労組によると、昨年発生した賃金未払い額は1兆4000億ウォン(約1400億円)に及ぶという。

    韓国より経済規模が3倍以上大きい日本よりも、10倍を超える数値だ。しかもバイト労組関係者の話によると「これは氷山の一角」らしく、最低賃金や退職金の未払い被害に遭った労働者がそれを通報しない場合も多いらしい。

    先日は「国民の党」の主席副代表であるイ・オンジュ氏がこんな発言をしていた。

    「私も過去にバイトをした経験があるが、給料を踏み倒されたことがある。でも店長と私は同じ船に乗っていると思い、労働庁に通報しなかった。こういう共同体意識が必要ではないか」

    やりがいも苦労も分かち合おうと伝えたかったのかどうかは定かではないが、国会議員である彼女が苦労を強要しているようにも映って猛烈批判を受けているのはいうまでもない。

    韓国で国会議員は「特権層だ。様々な特典は語るまでもなく、権力も享受している」と言われているだけになおさらだ、

    彼女は以前、ストライキを起こした学校の非正規給食調理員に向けて「給食調理員なんて、ただの飯炊きおばちゃん」と暴言を吐いた人物だが、今度は賃金の未払いを容認するような発言でまたもや渦中の人となった。

    雇われる側に理不尽な「共同体意識」を求めたり、それに従ったりする人が未だに存在する限り、賃金の未払い問題はなくならないだろう。

    ましてや最低賃金が上がれば、もっと増えるかもしれない。

    それにしても、原発の永久停止や公務員増員など、前例のない政策を続々と打ち出してい

    る文在寅政権。それははたして薬となるか、毒となるか。

    その行方に注目したいと思う。 S・KOREAより

    台風5号発達 週後半に本州付近へ北上か

    台風5号発達 週後半に本州付近へ北上か 今後の動きに注意
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
    強い台風5号は、海水温の高い海域を進んでいて、勢力を強めている。南西諸島から北日本の太平洋側では、31日(月)にかけてもうねりを伴った高波に注意が必要だ。なお、台風は週の後半にかけて、本州付近まで北上するおそれがある。

     強い台風5号は、30日午後3時には小笠原近海にあって、時速約10キロで南南西へ進んでいる。中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は50メートルで暴風域を伴っている。
     
     
    台風はこの後も海水温の高い海域で動きが遅くなるため、発達を続ける見込み。小笠原諸島では1日(火)にかけてしけが続く見込みで、予想される波の高さは、30日(日)は4メートル。31(月)8月1日(火)は5メートル。
    また、その他の太平洋側の地域でもうねりを伴った高波に注意が必要となる。さらに、台風は1日以降、ゆっくりと北上し、本州付近へ近づくおそれもあるため、今後の動きに注意が必要だ。
     
     
    ■先島諸島も強風・高波注意
     
    台風9号、10号は大陸や台湾付近で熱帯低気圧に変わる予想だが、先島諸島では30日(日)夜遅くから南東の風が強まり、しけの状態が続く見込み。強風や高波には注意が必要だ。
    yahooニュースより

    民族問題から見る「一帯一路」の難しさ


    2017年6月、カザフスタン人の住まう中国新疆ウイグル自治区伊宁市で、テントを背景に振り向く少女(Wang He/Getty Images)

    中国との国境からほど近いカザフスタンの都市、アルマトイで、5月から中国に対する抗議活動が立て続けに起こっている。カザフスタンが中国当局の進める「一帯一路」大プロジェクトの中で、最も重要な国の一つとして位置付けられている。一体、何が起きているのか。
     
    実は、抗議の声を挙げているのは、中国からカザフスタンに越境してきた多数のカザフ人だ。
     
    彼らの抗議活動の焦点は主に2つで、一つは新疆ウイグル自治区政府が、同自治区内のカザフ人が所持しているカザフスタン政府が発行したグリーンカードを取り上げ、彼らの所持している中国のパスポートを回収したこと、もう一つは、中国国内のカザフ人に対する弾圧政策だ。
     
    例えば、あるカザフ族のイスラム教聖職者は、農村でイスラム式葬儀を行ったというだけで、当局から過激派とみなされ有罪判決を受けた。しかもその後、(イスラム教の男性にとって大事な)あごひげをそり落とされた後、見せしめのため町中を引き回された。
     
    さらには、あるカザフ族が微信(WeChat、中国のSNS)上にある歌のページを開いただけで、新疆当局に拘留されるという事件も起きた。この曲を歌っているのはカザフスタンの有名な歌手で、旧ソ連が行っていたイスラム教徒弾圧政策を風刺したものだと言われている。
    新疆からカザフスタンへ移民増加
     
    1991年に旧ソ連から独立したカザフスタンは、人口の減少に歯止めをかけるべく、カザフ人の「祖国帰還」政策を開始した。カザフ族であれば世界のどこからでも無条件でカザフスタンに居住でき、同国の国籍を取得することができるが、開始後の10年間で、中国からカザフスタンに移住したのは数千人にとどまっていた。
     
    だが、09年からは中国からカザフスタンへの移民数が大幅に増加した。11年にはカザフスタンのパスポートを所持する新疆ウイグル自治区のカザフ人は3万人に増え、16年には10万人を超えた。カザフスタンの永住権を取得した者やカザフスタン国内で就労している者は20万人に達した。新疆のカザフ族の人口は約130万人。つまり、少なくともその1/4がカザフスタンへの移民に転じたことになる。
     
    こうしたなか、新疆当局は昨年末にすべてのカザフ族の中国パスポートを没収し、彼らの出国を禁止する措置を取った。続いて今年2月には、新疆ウイグル自治区内のカザフ人が所持しているカザフスタン政府が発行したグリーンカードも取り上げた。
     
    カザフ族も対象か 民族弾圧の幅広げる中国共産党当局
     
    中国が新疆ウイグル自治区で抱えている主な問題は、ウイグル族が自分たちをトゥルク人の流れを汲む民族だと自認していることだ。彼らは中国から「東トルキスタン」として独立することを主張している。
     
    中国が新疆で行っている東トルキスタン独立運動鎮圧政策の主なターゲットはウイグル族だが、近年は他の民族に対しても弾圧の手を伸ばすようになった。同じようにトゥルク系の言語を持ち、イスラム教を信仰するカザフ族も、ウイグル族同様に当局の弾圧という大きな脅威にさらされている。
     
    現在、世界のほとんどの国が民族単位で構成され、昔の帝国のように周辺の異民族も取りまとめて統治する現代国家はごくわずかだ。中国は、そのわずかな国の1つだ。
     
    しかし中国の場合、共産党の一党独裁体制が行われた結果、それぞれの民族の文化や習慣にあわせて協調を重んじる政治ではなく、武力や権力で他民族に対して単一体制の圧政が敷かれるようになった。少数民族の弾圧は、新疆やチベット、内モンゴルなどの地域で特に突出している。
     
    カザフスタンは現代版シルクロード「一帯一路」の重要国
     
    興味深いのは、カザフスタンが中国当局の進める「一帯一路」大プロジェクトの中で、最も重要な国の一つとして位置付けられているという点だ。北京の中央政府は、中央アジアの中核国家が中国へ敵意がむき出しになっている状況を受け入れることはできない。
     
    そのため、中央政府は新疆当局に対し、自治区内のカザフ人のグリーンカードとパスポートを返還するよう素早く通達し、カザフスタン内で高まっている中国に対する不満を解消させるよう求めている。
     
    一連の事件全体を別な視点から眺めてみると、中央政府の進める「一帯一路」構想の実現がいかに難しいものであるかが分かる。「一帯一路」で網羅される国の数は60カ国で、そのうち20カ国が重要国家に位置づけられている。一帯一路を実現させるためには、中国はどの国の機嫌も損ねるわけにはいかないのだ。
     
    中央政府が今後、この一帯一路構想の実現に向けて、どのような手綱さばきを取ろうとも、決して生易しいゲームにはならないだろう。  大紀元日本より

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    金融商品取引法違反の罪で起訴された日産自動車のグレッグ・ケリー前代表取締役について、東京地方裁判所は保釈を認める決定をしました。検察はこれを不服として準抗告するとみられますが、裁判所が退ければ、ケリー前代表取締役は早ければ25日にもおよそ1か月ぶりに保釈される見通しです。一方、...