2018年6月1日金曜日

米国務長官「米朝首脳会談の開催、確答はできない」

ポンペオ米国務長官が米朝首脳会談開催に向けた金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長兼統一戦線部長との高官級会談を早期に終了した後、「米朝首脳会談が開催されるかどうかについて確答はできない」としながらも「意味ある進展があった」と評価した。

ポンペオ長官は31日(現地時間)の記者会見で「米朝首脳会談は本当に開催されるのか。原点に戻ることもあるのでは」という記者の質問にこのように答えた。

ポンペオ長官は「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と2回会談し、金英哲副委員長と3回会談した。とても有益な時間だった」とし「金委員長と金副委員長が以前までは想像もできなかった戦略的な変化をする可能性があると考える」と話した。

ポンペオ長官は「もちろんこれは北朝鮮政府の決定だが、過去の北朝鮮がした決定とは完全に違う決定をすることもあり得る」と述べながらも、「結果がどうなるかは誰も分からない。障害物が存在すると認識された瞬間もあったし、とうてい障害物を克服できないと考えたこともあった」と確答はしなかった。

さらに「米国政府の目標は北朝鮮政府を説得し、北朝鮮の非核化を実現させることだ。北朝鮮の非核化は数十年間続いてきた難題だ。いかなることがあっても米国政府は驚かず、挫折したり恐れることもない。できる限り前向きな効果を出せるよう努力する」と述べた。

ポンペオ長官は「米朝首脳会談が実現するかどうかは確答できないが、金副委員長と3日間、首脳会談の雰囲気醸成に関連して相当な進展があった。金委員長とトランプ大統領が会談できる要件を用意するのに意味のある進展があった」と強調した。

「北朝鮮から確実な非核化の約束を受けたのか」という質問に対しては「非常に難しいイシューであり、決して容易な問題ではない。まだ多くの宿題が残っている」とし「ニューヨークで行われた今回の会談でいくつかの進展があったという点を話したい」と繰り返し明らかにした。

ポンペオ長官は「トランプ大統領と米国政府はこの問題がどれほど難しいかをよく知っている。北朝鮮は長い間、核兵器こそが体制維持の最も重要な部分だと認識してきた」とし「トランプ大統領が述べたように、北朝鮮が体制保証を望むのなら核兵器を廃棄しなければいけない」と確認した。

続いて「北朝鮮が核兵器関連プログラムを廃棄すれば、北朝鮮は何よりも確実に安全が保証される。しかし北朝鮮が核兵器を保有するなら、決してプラスにならない」とし「金副委員長と多くの対話をしたが、この目標を実現できるかは今後を見守らなければいけない。全世界が要求する非核化を実現させてこそ、北朝鮮が望む体制保証も実現するだろう」と強調した。

ポンペオ長官は韓国に関連する在韓米軍縮小などには言及を避けた。「在韓米軍の撤収は米国と韓国の首脳が決める問題であり、私が言及する問題ではない」とし「ただ、これは話せる。米国と韓国、米国と韓国・日本の間の協力はいつよりも緊密だ」と自信を表した。

ポンペオ長官は「文在寅(ムン・ジェイン)大統領と韓国・日本外相とも対話をしたが、すべての国が同意できる結果を出すために努力している」と説明した。

中国政府に対しても前向きな答弁をした。ポンペオ長官は「中国が北朝鮮イシューだけでなくすべての外交分野で積極的に活動していることを知っている」とし「中国政府が北朝鮮関連リスクを高めるとは思わない。米国の最も重要な友邦の日本と韓国の場合にも同じだ」と述べた。中央日報より
        

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