2018年6月9日土曜日

日米首脳会談 河野外相・谷内氏も 「米朝」直前、譲歩にクギ刺し

安倍晋三首相とトランプ米大統領の7日昼(日本時間8日未明)の会談は、歴史的な米朝首脳会談を直前に控えたタイミングとなる。

首相は北朝鮮との対話に前のめり気味のトランプ氏に安易な譲歩をしないよう直接、クギを刺す。それに先立ち河野太郎外相がポンペオ米国務長官と、谷内(やち)正太郎国家安全保障局長がボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)とそれぞれ会談したのも、「三重の布陣」でのトランプ対策だった。
 
6日午後(同7日朝)に米ワシントン入りした首相は、日本政府関係者らとステーキ店で夕食を取り、ホワイトハウスそばの迎賓館「ブレアハウス」に宿泊した。

通例ならトランプ氏との夕食会がセットされてもよかったが、日本側は「北朝鮮対応に集中したい」と申し込まなかった。首相はその後、外交日程を入れず、首脳会談の準備に専念。外相会談を終えた河野氏をはじめ同行メンバーらと情報集約を行った。

今回、日本側は米側の最新の調整状況を把握するため、日米外相会談を設定した。ポンペオ氏は米朝首脳会談の事前交渉の中心的役割を担い訪朝もしており、「彼からじかに、いろいろ聞いておいた方がいい」との判断からだ。

この日米外相会談で、日米が対北朝鮮政策で一致していることを改めて打ち出せたことについて、外務省幹部は「河野氏の訪米は正解だった」と振り返る。

首脳会談では、首相はトランプ氏に、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長から、非核化に向けた具体的行動を引き出すための助言も行う。その上で、北朝鮮に対話の見返りを与えるタイミングを誤ってはならないと念押しする。

「見返りのタイミングを間違えれば、同じ過ちを繰り返すことになる」

首相は5月11日の民放番組でこう述べ、北朝鮮が非核化に向けた具体的な行動を取る前の制裁解除や支援を行うべきではないとの考えを示した。また、トランプ氏もその認識を共有していると語っていた。

しかし、最近のトランプ氏は北朝鮮への経済支援に関する言及を続けている。「北朝鮮の隣国である日本、韓国、中国が支援するだろう」と日本の名まで挙げ始めている。

首相をはじめ日本側はトランプ氏に対し、核・ミサイル問題だけでなく日本人拉致問題が解決し、日朝間の国交が正常化された後に経済支援を行う-との順序を繰り返し説明してきた。

だが、トランプ氏の頭に深く浸透したとはいえず、警戒を強めている。

首相は拉致問題についても、トランプ氏に米朝首脳会談で取り上げることを改めて求め、金氏が「拉致は解決済み」と発言しても、うのみにしないよう念押しするとみられる。

トランプ氏を説得できる数少ない人物として国内外で知られる首相への米政権や米議会の期待も高い。

米朝首脳会談の開催場所をめぐり、南北軍事境界線がある板門店での開催に傾いていたトランプ氏を翻意させ、シンガポールに決めさせたのは首相だ。それも米政権内から「首相から大統領に言ってほしい」との要請があったほど。

今回の日米首脳会談に関しても、米側は日本側にトランプ氏に影響力のある首相への期待感を伝えてきている。産経ニュースより

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