2018年4月3日火曜日

韓国から電子製品を買わなくなった中国、韓国が中国から買う構図に

高高度ミサイル防衛システム(THAAD)の配備を理由に悪化した中国と韓国の関係だが、長期化によって両国間の経済にも大きな変化が生じ始めているという。中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国で韓国製品の不買運動が続く一方で、韓国が中国産の電化製品を輸入する動きが見られる」と指摘する記事を掲載した。

THAAD問題が勃発するまで、韓国の自動車は中国市場で販売を伸ばしていたほか、中国人旅行客にとって韓国は人気の渡航先の1つだった。だが、THAAD問題が起きて以降は中国市場における韓国車の販売は低迷の一途をたどり、韓国を訪れる中国人も激減し、まだ回復するには至っていない。

記事は韓国貿易協会(KITA)が発表した統計を引用し、2014年に韓国が中国に輸出した電子製品(完成品)の総額は19億6000万ドル(約2076億円)だったが、15年は15%減、16年は32%減、17年はさらに30%も減少し、7億5700万ドル(約802億円)まで落ち込んだと指摘。14年に比べて半分以下になってしまったが、18年1月は前年同月比で14%減となり、減少には歯止めがかかっていないと紹介した。

一方で韓国が中国から輸入する電子製品の総額は14年に43億7000万ドル(約4629億円)だったものが、17年には70億8200万ドル(約7502億円)まで増加したと指摘し、中国が韓国から電子製品を買わなくなるのと同時に、韓国が中国から電子製品を買う構図へと変化していることを強調した。

こうした状況について記事は「家電やスマホといった分野で中国ブランドの競争力が向上している証」であるとしたほか、韓国製造業の関係者の話として「中国製品に比べて韓国製品の競争力が相対的に劣っていることが理由だが、決して韓国企業が失敗したわけではなく、むしろ中国企業の追い上げの速度が速すぎるのが本質的な理由」と伝えた。

サーチナより

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