2018年4月23日月曜日

池上彰氏による平成30年史 「おまえがバカ」と言われたエピも

ジャーナリストの池上彰氏(67)が日本や世界の重要なニュースを分かりやすくスタジオ解説する好評シリーズ、ニチファミ!「池上彰緊急スペシャル 激動の朝鮮半島! どうなる拉致問題! 平成の宿題 徹底解説」(フジテレビ系)が、29日午後7時から3時間スペシャルで放送される。
 
まもなく平成という時代が終わろうとしている。そこで今回は平成30年史としてさまざまな事件、災害などのニュースを振り返りながら解決すべき「平成の宿題」を解説していく。

テーマは「平成の日朝関係」「平成の災害」「平成の快挙」の3つ。最初の日朝関係については“力と対話”が繰り返されてきた歴史を振り返りつつ、拉致問題はどうなるのか。 池上氏と拉致被害者である蓮池薫氏との緊急対談も決定した。

災害では、今後の地震予知の行方や全国各地の防災、減災を取り入れた街を取材する。

快挙では、平成で19人もの研究者がノーベル賞を受賞したことにふれる。これまでの受賞者数ランキングでも世界上位に入っている日本。しかし「10年後には受賞者が激減するかもしれない」と池上氏は危機感を訴える。

収録後、池上氏が取材に応じ、“自らの平成30年史”を語る。平成元年にNHK記者からキャスターに転向した池上氏にとっても、平成は激動の時代だったようだ。「おまえがバカだからだ」と怒鳴られ、毎日が闘いだったという新米キャスター時代を懐かしく振り返りつつ、分かりやすくニュースを伝えようと思ったエピソード、さらには「分かりやすくニュースを伝えてきたことに今、悩んでいる」と話す。

まずは番組の見どころを

「平成の事件やスポーツを振り返ることなどはいろんな番組がやっているが、この番組はただ振り返るだけでなく、さまざまなテーマを“宿題”という形で今後につなげる課題を提示。視聴者のみなさんと考えていくのが新しいと思います」

平成とは?

「いろいろとあった。バブルがはじけ東西冷戦が終わってからの平成。今から思えば、東西冷戦時代は世界の秩序が分かりやすかった。2大大国が対立しているという構図。平成に入り2大大国もなくなり、何でもありでテロが起きてくるということになった。バブルがはじけたあとのデフレ状態、その中で新しいビジネスが誕生したりはじけたり、日本国内で試行錯誤が続いてきた激動の時代でしたね」

ご自身にとって平成の大事件は?

「実はキャスターになったのが平成になってから。16年間の記者生活ではよその記者に負けないようにみんなが驚く特ダネを書くことばかり考えていた。平成元年から突然キャスターになれと言われ、初めて他の記者の書いた原稿を読むことになって“NHKのニュースって何て分かりにくいんだろう。おもしろい話を何でこんなにつまらなくするんだろう”って愕然とした。そこから“このつまらないニュースをみんな に分かりやすくできるのか?”を考え始めた。それを5年間やってみたら、次は“池上、子供ニュースをやれ”と。ニュースを読み始めたとき、経済の原稿があって“こんなの分からないですよ”と言ったら、経済部デスクから“分からないのはおまえがバカだからだ”と言われた。“私がバカかもしれないけれど、分からないまま読んだら視聴者はもっと分からないですよ”と毎日が闘いでした」

池上氏のなかで、平成の課題は残っていますか?

「とにかく分かりやすく、分かりやすくとやってきたが、ここにきて反省がある。本当はニュースを分かりやすく理解してもらって“私たちはどうしたらいいのかな?”とその先に一歩いってもらいたくて伝えてきたけど、かなり多くの人が“あっ、そうなんだ”と分かって納得しておしまい。それってどうかな? 今、悩んでおります」産経デジタルより

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