2017年8月24日木曜日

日本のイージス・アショア導入、ロシアが強く警戒

安倍政権は近年、安全問題を利用し、国民に日本軍再建の支持を促している。そのため米国に追随し、朝鮮からの攻撃に備えるミサイル防衛システムの構築に熱中している。日本メディアは先ほど、安倍政権がTHAADではなく、米国製の陸上配備型イージスシステム「イージス・アショア」の導入に傾いていると報じた。THAADの防衛範囲は狭く、高額だからだ。日本メディアのこれらの報道は、日本が米国制ミサイル防衛システムを配備する決意をすでに下しており、現在の問題はTHAADかイージスかに過ぎないことを伝えようとしている。
THAADにせよイージスにせよ、日本が自国領に米国のミサイル防衛システムの配備を開始すれば、日本は米国の世界防衛システムを構築する米国の助手になることを意味する。これはロシアにとって一大事であり、極東・シベリア地方の安全と安定に直接影響を及ぼす。ロシア政府が強く反発することは間違いない。
ロシア・スプートニクによると、ロシアの議員は先ほど「朝鮮半島情勢を鑑み、ロシア極東防空システムは厳戒態勢に入っている。ロシア軍が極東に配備する防空システムと核抑止力は、米国の朝鮮に対する独断的な行動をけん制できる」と述べた。また、ロシア極東の防空システムは、朝鮮のミサイルよりも厳しい任務に直面していると強調した。この任務とは、米国の世界ミサイル防衛システムの展開を指しているという分析もある。
同議員の発言は、モルグロフ外務次官のTHAAD韓国配備問題に関する発言を連想させる。モルグロフ外務次官は「韓国が米国の世界ミサイル防衛システムに加入し、日本もこれに続く可能性があるが、これはロシアにとって受け入れられないことだ」と述べた。ロシアのシンクタンクの専門家は、日本側はロシア外務次官の「受け入れられない」という明確な態度を重く受け止めるべきだと指摘した。ロシアの安全の利益を考えると、THAAD韓国配備のロシアの国土安全への脅威は限定的かもしれないが、これは韓国が米国の世界ミサイル防衛システムに入ったことを意味する。もし日本が韓国に続きその加入に積極的な態度を示せば、ロシアにとって大きな脅威となる。ロシアはこれをまったく受け入れられず、必ず強く反発する。
ロシア科学アカデミー極東研究所日本研究センター長のキスタノフ氏は、先ほどインタビューに応じた際に「日本がTHAADもしくはイージスの配備を決定すれば、米国が引き続き自らの世界ミサイル防衛システムの拡大を続けることを意味する。ロシアはこれについて強い不満を表するだろう。ロシアはTHAAD韓国配備を警戒している。これが中国内陸の奥地を観測できるほか、ロシア極東をも網羅するからだ。日本もTHAADを配備すれば、ロシア極東全体が米国のレーダーの捕捉範囲内に入る。日本が米国の世界ミサイル防衛システムに入れば、米国は東西両面からロシアを挟み撃ちするように封鎖できることになる」と指摘した。
日本メディアは現在、安倍政権がイージスアショアの配備に傾いていると伝えたが、これはロシア外務省が数カ月前に表明した「日本が韓国に続き米国の世界ミサイル防衛システムに加入する」という懸念が杞憂でなかったことを意味する。ロシアのシンクタンクの関係者は、日本が本当に米国製のミサイル防衛システムの導入に着手すれば、ロシアは必ず歯には歯をで、さらに威力ある手段により日本をけん制すると判断した。ロシア政府は現在、日本メディアの関連報道について直接反応していないが、ロシア政府が安倍政権に代価を支払わせることは間違いない。これにより日本国民は、安倍首相の安全観が日本に何をもたらすかを、よりはっきり目にすることだろう。チャイナネットより
 

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