この御仁、老いてなお盛んだ。ジャーナリストの田原総一朗氏(83)のことだ。このところ、支持率低迷に腐心する安倍晋三首相に“ある提言”をしたことから、各局引っ張りダコに。関係者の話を総合すると、安倍首相の“女房役”である菅義偉官房長官に田原氏が、政権運営についてある助言をしたところ、その話が首相に耳に入り「是非会いましょう」となったという。
極秘会談が行われたのは7月28日のこと。人払いをし、2人きりで約1時間に渡って、互いの意見をぶつけ合ったという。そこで田原氏は安倍首相に起死回生の秘策を〝進言〟。その中身について田原氏は「政治生命を賭けた冒険」と形容するのみで、肝心部分については「言ってしまうと(話が)潰れてしまう可能性があるから、具体的にはお話できない」と繰り返した。
そう言われれば言われるほど、気になるのが野次馬の性分。各局情報番組に出演した田原氏から出たヒントをまとめると。
・安倍首相にしかできない
・解散や辞任、改造人事に関わる話ではない
・民進党や共産党もおそらく反対しない
・それをやったからと言って自民党や安倍首相が変わることではない
・外交問題ではない
永田町では安倍首相の電撃訪朝を指摘する声も上がっているが、上記のヒントからしてもそれはありえない。外交関連の専門家も「小泉純一郎内閣の時は、電撃訪朝したことで支持率が急上昇しましたが、いまは違う。北朝鮮を取り巻く環境は複雑化しており、日米韓だけでなく中国やロシアも入り込んでいる。いま動けばスタンドプレーとみなされる」と話す。
ネット上では、「消費増税の一時凍結」や「何らかの平和宣言を出す」など、様々な説が流れているが、どれも憶測の域は出ない。なぜかソワソワしているのが連立を組む公明党で、先の都議選で自民党を裏切り“小池新党”に鞍替えした経緯もあり「首相が公明党切りに動くのではないか?」と不安がる党員もいる。
一方で、そもそも田原氏の主張を「話半分」と断じる人もいる。政界関係者の話。
「会談では食事も出されたが、田原さんは『食べるヒマがないほど話し合った』と豪語。
ただ、ウワサでは1時間弱の会談で喋っていたのは、8割方、田原さんだったそうだ。首相はその話にうなづいていただけだが、それを見た田原さんが『首相に響いた』とイイ気になってしまった可能性もある」
田原氏にしてみれば、安倍首相が進言通りに動けば「言った通りになった」とご満悦だろうし、動かなくても「実現前に潰されてしまった」と言い訳がつく。御歳83にして、ノリノリなのも無理はない。 トカナより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年8月2日水曜日
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