「韓国対メキシコ雪辱も反撃も希望もなかった」(『イルガン・スポーツ』)
初戦のスウェーデン戦を0-1で落としたことで、背水の陣の覚悟で挑んだはずのメキシコ戦でも、1-2で敗れてしまった韓国代表。敗北の衝撃度は各メディアのヘッドラインを見てもよくわかる。
「情熱はあったが…韓国、冷静さ不在が呼んだ惨事」(『OSEN』)
「韓国対メキシコ…雪辱も反撃も希望もなかった」(『イルガン・スポーツ』)
「意欲も自信も失ったシン・テヨン号、メキシコの相手にもなれなかった」(『アジア経済』)
といった具合だが、敗因として挙げられている要素は多い。
例えば「またPK献上、重要なところでまた足首を掴まれた韓国」(『JOY NEWS24』)、「チャン・ヒョンスの無責任なタックル、韓国は瀬戸際に」(『スポータル・コリア』)など、24分にチャン・ヒョンスがハンドの反則を犯してPKを与えてしまったことが、敗北への引き金となったと報じるメディアは多く、元韓国代表で現在はKBSのサッカー解説者を務めるイ・ヨンピョも次のように指摘している。
「あの場面はスライディングタックルする必要はなかった。タックルをすると身体の中心が崩れるのでクロスを許す確率が高くなる。身体を起こしてコースを抑えるだけで良かった。選手の判断を尊重するが、あの場面でタックルしてはいけなかった」
また、同じくテレビ解説者として試合を見守ったアン・ジョンファンは、解説を担当した中継終盤に、「なぜスウェーデン戦では今日のようにできなかったのか」としている。メキシコ戦で見せた必死さと戦う姿勢をスウェーデン戦でも示していれば、初戦も違った結果となり、メキシコ戦の試合運びも変わっていただろうという見解だ。
ただ、その必死さが効果的ではなかったという見方もある。「躊躇なかったが完成度が落ちたシン・テヨン号の“弱者のサッカー”」としたのは『スポーツ・ソウル』だ。
同紙は「韓国はスウェーデン戦で相手の逆襲を遅らせるファウルが少なく、押されている状況で躊躇なく止めに行くことができていないという指摘があった」とし、「メキシコ戦では強い精神力を求め、序盤から相手を圧迫しながら多くのファウルを記録した。90分で24回の反則だ。だが、決定的な場面ではファウル作戦も通じなかった。韓国が“弱者のサッカー”を駆使したかったのであれば、危機状況を呼び込まないような危機管理をしなければならなかった」と指摘した。
シン・テヨン監督の采配を問題視するメディアもある。「シン・テヨンの実験、また失敗。先発、交代選手すべて“虚足”」としたのは『NEWSIS』だ。シン・テヨン監督はメキシコ戦で、本来は左サイドのイ・ジェソンをソン・フンミンのパートナーとなる2トップの一角に据え、ファン・ヒチャンを左サイドに配置。さらにキ・ソンヨンの相方としてチュ・セジョンに中盤を任せるなど、強化試合でも一度も試したことがない組み合わせでメキシコ戦に臨んだが、「サプライズ・カードは失敗だった」(『NEWSIS』)『OSEN』も「戦略家ではないシン・テヨン、外部の酷評を覆せなかった」と、監督の采配が効果を発揮しなかったことを指摘している。
何よりも目を引いたのは、「魅力ない韓国サッカーの退歩、このままでは危ない」(『MKスポーツ』)など韓国サッカーの今後に危機感を募らせるメディアが多いことだろう。
今回のロシア・ワールドカップで解説者デビューしているパク・チソンも、「韓国サッカーの現実的な水準がこれだと判断された大会だった。前回のブラジル大会と比べても大きく発展できかなったことに関して、韓国のすべてのサッカー人たちが反省しなければならない。徹底して反省して修正しなければ、今回のような大会が4年後にも反復されるだろう」と警鐘を鳴らしているほどである。
いずれにしても、スウェーデン戦に続きメキシコ戦にも敗れてしまったことでグループリーグ敗退が濃厚となってしまった韓国。最後のドイツ戦で勝利しスウェーデン対メキシコ戦の結果次第ではグループ2位で突破する可能性がわずかに残されているだけに、「韓国の16強進出の可能性、糸目ほどに残っている」(『STAR NEWS』)と報じるメディアもあるが、「現実になりつつある憂慮、韓国28年ぶりのワールドカップ全敗危機」(『ノーカットニュース』)というのが実際のところだろう。今の韓国には奇跡を呼び込む運も力もないことは、誰の目にも明らかだと思うのだが。yahooニュースより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年6月24日日曜日
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