米国務省は2日、米国民による観光目的での北朝鮮への渡航を禁止する方針を公表した。旅行で北朝鮮を訪問した米国人学生オットー・ワームビア氏が拘束され、昏睡こんすい状態で解放された後に死亡した事件を受け、「米国民が逮捕されたり、長期間拘束されたりする深刻な危険性がある」と判断した。
今後は人道支援目的などを除き、米国旅券で北朝鮮へ渡航することを認めない。
これに対し、北朝鮮外務省の報道官(スポークスマン)は4日、朝鮮中央通信の質問に答え、「世界で最も安定し、強固な国家社会制度を持つわが国には外国人が身辺の脅威を感じる根源自体がなく、これについてはわが国に来たことのある数多くの米国人を含む世人が一様に認めている」と反論。
そのうえで、「善意の感情を持ってわが国を訪れ、われわれの現実を直接見たがる全ての米国人にいつも門を開いている」とアピールした。
朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。
朝鮮外務省代弁人 米国公民に対する米行政府の朝鮮旅行禁止措置劇を非難
【平壌8月4日発朝鮮中央通信】朝鮮外務省のスポークスマンは、米国務省が米国公民の朝鮮旅行中止決定を発表したことに関連して4日、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。
去る2日、米国務省は米国公民のわが国に対する旅行を中止させる決定を発表した。
わが共和国は、各国政府の対朝鮮政策と無関係に世界各国の人民のわが国訪問を含む多様な交流と往来を奨励している。
世界で最も安定し、強固な国家社会制度を持つわが国には外国人が身辺の脅威を感じる根源自体がなく、これについてはわが国に来たことのある数多くの米国人を含む世人が一様に認めている。
われわれは、米国内不純勢力のそそのかしの下に反共和国敵対行為を働いた幾人かの米国公民らに対しては共和国法に準じて当然な処罰を加えたし、自国境内でこのような犯罪を働いた外国人をそのまま放置する国はこの世にない。
犯罪者を法に準じて治めるのは、主権国家の堂々たる権利行使である。米行政府が、主権国家の合法的な権利行使に言い掛かりをつけて幼稚に旅行禁止措置劇を演じたのは、共和国の尊厳ある権威を謗り、米国公民が並進路線の旗印の下に上昇一路をたどっているわが共和国の真の姿と自分らの対朝鮮敵視政策の失敗相を直接見られないようにしようとする卑劣な人的交流制限策動であり、われわれを敵と見なす米行政府の視覚の反映である。
今や、トランプ行政府が気を確かにもって対朝鮮敵視政策の放棄を決断しなければならない時である。
われわれは、善意の感情を持ってわが国を訪れ、われわれの現実を直接見たがる全ての米国人にいつも門を開いている。 infoseek newsより
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