2017年8月9日水曜日

北、グアムに発射警告 軍声明 中距離ミサイル「火星12」

北朝鮮のミサイル部隊を指揮する朝鮮人民軍戦略軍報道官は八日付の声明で、中距離弾道ミサイル「火星12」による「(米領)グアム島周辺への包囲射撃を断行するための作戦計画を慎重に検討している」と攻撃の可能性を示唆した。「(グアムの)アンダーセン米空軍基地を含む主要基地を制圧、けん制し、米国に重大な警告を送るためだ」とした。
 
米軍による大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験や、戦略爆撃機の朝鮮半島周辺での訓練実施を非難する中で述べた。朝鮮中央通信が九日伝えた。
 
声明は、戦略爆撃機の韓国上空への飛来が「グアム島に対し鋭意注意させ、実際的行動を必ず取る必要性を感じさせる」と指摘。「計画は間もなく最高司令部に報告され、金正恩(キムジョンウン)同志(朝鮮労働党委員長)が決断すれば、任意の時刻に同時多発的に実行されるだろう」と強調。正恩氏が「強力で効果的な行動計画」を検討するよう指示したという。
 
また朝鮮人民軍総参謀部報道官も八日付の声明を発表し、「米国の挑発に対しては、わずかな動きでも捉え次第、報復のための先制作戦が開始される」とけん制した。
 
北朝鮮は五月に火星12を試射し、成功した。グアムを射程に収める。  東京新聞より

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